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インテル、低価格版Itanium 2チップ「Deerfield」投入の狙いは?

2003/07/11 10:03
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 米Intelは、ブレードサーバやワークステーション向けの省電力効果の高いItanium 2チップを準備し、同社製64ビットチップの広範な普及を目指している。

 CNET News.comが入手したIntelの製品計画によると、「Deerfield」というこのチップは今年第3四半期に744ドルで発売の予定。これは、1338〜4226ドルに設定されている同社のItanium 2チップよりも大幅に低い価格となる。

 この価格は、はるかに大量に生産されていて、その分製造コストも安い、同社最速デスクトップ/ノートブック用チップの637ドルという価格設定よりも僅かに高いだけで、その差額も107ドルに過ぎない。

 Deerfieldの価格は、Itaniumの慢性的な問題である売れ行きの鈍さを解決するために、意識的に設定されたもののようだ。出荷個数の点でいえば、2001年5月の登場以来Itaniumファミリーがサーバ市場に影響を与えることはほとんどなかった。ところが、Intelが徐々にそのパフォーマンスを改善し、アプリケーション開発にも資金を提供してきたことで、この状況にも変化の兆しが見えてきた。

 「もはやパフォーマンスはItaniumを採用しない理由にならないし、価格についても同様である」(Illuminataのアナリスト、Gordon Haff)

 サーバ向けチップの市場は一般に、PC向けの市場ほど価格に敏感ではないが、Deerfieldが参入する分野の市場では、そのコストが採用決定の要因になり得る。ブレードサーバには数百基ものプロセッサが搭載されるため、それがマシンのコストを押し上げるからだ。また、ワークステーションはハイエンドのデスクトップ機とも競合を余儀なくされる分野だ。

 Intelは現在、ブレードサーバおよびワークステーション市場向けに、Xeon DPシリーズの各プロセッサを投入しているが、その価格は156〜851ドル。また同社では、Xeon MPシリーズプロセッサも製造しているが、これらは4基以上のチップを必要とするサーバ向けとなっており、価格は1117ドルからとなっている。

 XeonとItaniumは、同タイプのコンピュータに搭載できるものだが、これら2つのチップの差はかなり大きい。Itaniumは64ビットチップで、より大容量のメモリを利用できるが、専用のソフトウェアが必要になる。一方のXeonチップは、それほど大きなメモリは扱えないものの、通常のWindowsやLinuxのプログラムが動作する。これは大きなセールスポイントになっている。

 Intelのエンタープライズプラットフォームグループ担当ゼネラルマネジャー、Mike Fisterが先月語ったところによると、同社は手始めにDeerfieldからItaniumライン拡大に努めるという。最終的な価格は多少変更される場合もあるが、Deerfieldは同シリーズのほかのチップよりも大幅に低い価格設定となる可能性が高い。

 さらにFisterによれば、トップエンドのItanium 2チップほどのパフォーマンスは出せないが、Deerfieldは決して低速なチップではないともいう。同チップのパフォーマンスは、Itanium 2の最初のバージョンでアナリストの評価も高かったMcKinleyと同レベルになる。

 Deerfieldは1GHzで動作し、1.5Mバイトのキャッシュを搭載する。1GHzというクロック数はデスクトップ用として見れば低速だが、64ビット化などのアーキテクチャ強化がItaniumチップをPentiumより優位に立たせている。

 同チップはMcKinleyより消費電力や発熱量が少なく、これが収容密度の高いブレードサーバでは重要な要因となる。なお、1.5Mバイトのキャッシュを搭載し、1GHzで動作するMcKinleyの価格は2247ドルである。

 Haffは「基本的に、DeerfieldはXeonの対抗製品という色合いが強い」としながら、それでもアプリケーションの不足や「Itaniumが思想的に嫌い」という理由から売上げが伸びない可能性もある、と推測している。

 Intelには、1〜2機のプロセッサを搭載したサーバをリンクして、スーパーコンピュータ並の性能を実現する、いわゆるクラスタサーバ向けにチューニングしたItanium 2を投入する計画もある。クラスタ用のItanium 2は1.4GHzで動作し、1.5Mバイトのキャッシュ搭載で1172ドルとなる。

 一方、Xeonシリーズも進化を続ける。同社では1Mバイトのキャッシュを搭載したワークステーション/2ウェイサーバ向けのXeon/3GHzのリリース計画がある。ちなみに、現在のXeonには512Kバイトのキャッシュしか搭載されていない。また、第4四半期には3.2GHzで動作する同様のチップが登場する予定だ。

 さらにIntelは、来年前半にXeonのDPおよびMPシリーズを刷新する。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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