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IBMが仕掛ける次のサービスはAMS

2003/07/03 21:41
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 日本IBMは7月3日、昨年同社が発表したAMS(アプリケーション・マネジメント・サービス)事業の現状を報告した。AMSとは、顧客のアプリケーションの計画・開発から保守・管理・拡張までを一貫して支援し、開発生産性の向上やコスト削減などに結びつけるというサービス。日本ではまだ広く知られていないが、米ITアナリストはAMSの世界市場規模が2002年で160〜190億ドル、2005年には300億ドル以上にも上ると予測しており、年平均20%の成長が見込まれている市場である。

 日本IBMでは昨年7月1日にAMS事業部を設立、この1年間で約70件の案件を獲得したという。日本IBM理事でAMS事業を担当する押谷幸廣氏は、同社のAMS事業の実績が30〜40%の伸び率であると述べ、「世界AMS市場の伸びを上回る」としている。正確な人数は明らかにしていないが、同社ではAMS事業部の人員も1年間で倍増させたとのことだ。

 IBMの行うAMSの具体的なイメージとしては、まず現状のIT環境を分析し、ターゲットとなるモデルを作成、現状と比較する。そして戦略に沿ったかたちで新技術の導入やレガシーの再構築などの実装を行い、継続して維持・改善するため組織運営プロセスの構築を行う。これら一連のプロセスにおいてIBMでは、CMM(Capability Maturity Model for software)、RAC(Rapid Application Center)、APM(Application Portfolio Management)、レガシートランスフォーメーション、そしてグローバルソーシングといったソリューションを提供しているのだという。

日本IBM理事、押谷幸廣氏

 たとえばAPMソリューションでは、各アプリケーションの特性をビジネスへの貢献度や運用費用といった観点から分析し、アプリケーションポートフォリオを作成する。そのポートフォリオを元に、貢献度が高いものは継続して利用、運用費用がかかるものには改善策を、また貢献度も低く費用も高いものはサービスを停止するといった判断を行い、投資効率の向上を計る。

 またレガシートランスフォーメーションは、既存の資産を活用しつつ、新しいアーキテクチャへの移行を支援するソリューションだ。ポートフォリオで企業のIT戦略に有効だと判断されたものに対し、コードの整理やRDB化を行ったり、レガシーアプリケーション間でのデータ交換の実現、またWebサービス化などを進める。IBMでは、レガシーシステムの大半を占めているCOBOLをJavaに移行させるツールなどを開発しており、「今後PL/1の移行ツールなども計画している」(押谷氏)とのことだ。

 押谷氏は、「われわれのAMSでは、具体的に“20%のコスト削減が可能です”といった契約をしている。逆に具体的な効果が明確にされていないと顧客にも受け入れてもらえないものだ。AMS事業は、同社サービスの中でも最大の比率を占めることになると見ており、今後もさらに力を入れていきたい」と語った。

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