米サン、携帯電話分野でのJavaの活躍に期待

 米Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)のScott McNealyは米国時間6月13日、サンフランシスコで開催中のJavaOneカンファレンスで、Javaの展望を語った。McNealyは、他事業に比べてJavaソフトウェアの販売が思わしくないことを認めたものの、米Microsoftのプログラミング言語の勢力拡大を阻止するのにJava言語が一役買っていると主張した。

 Sunは同カンファレンスで、さまざまな提携や取り組みを発表した。新プログラミングツールのRaveをはじめ、Javaを米Intelの携帯機器向けプロセッサ、XScaleに最適化すること、携帯電話向けJavaプログラミングの簡素化を図り、携帯電話メーカー各社と提携を結んだことなどを明らかにしている。さらにSunは、米Dell Computerおよび米Hewlett-Packard(HP)のデスクトップとノートパソコン製品にJ2SE(Java 2 Standard Edition)を提供する契約を結んだ。

 Javaはデスクトップパソコン分野ではWindowsに及ばないが、サーバと携帯電話分野においては、優勢を誇っている。

 この状況を反映し、会議のテーマのほとんどは携帯電話分野に集中した。多数の携帯電話が、所有者認証用にJavaベースのスマートカードを利用している。Sunは、「Javaベースのスマートカードにより、企業は音楽やゲーム、ビデオなどのコンテンツを容易に提供できる。コンテンツ市場とJava対応電話機/サービス市場の、両方の成長を促進することになる」と述べた。

 ちなみに、米Warner Music Groupのインターネット戦略・事業開発担当上級バイスプレジデントのMichael Nashは、「米国のワイヤレス音楽配信市場は今後3〜4年で、5億ドルから10億ドル規模に拡大する。その約半分が携帯電話用着信音のダウンロードサービスにより創出される」とみている。また、英Vodafoneのグローバルコンテンツ担当CEOのGuy Laurenceは、欧州の携帯電話機用ゲーム市場が今後10年間で750億ドル規模となる見込みだと述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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