米サンとオラクル、共同で低価格ブレードサーバを展開か?

 米Sun MicrosystemsはOracleと提携し、コンピューティングコストを削減する方法として低価格ブレードサーバーの利用を売り込む計画を、19日発表する見込みだ。

 今回発表されるのはコード名Project Grizzlyと呼ばれる計画。関係筋によるとこの計画は、SunのSolarisオペレーティングシステム(OS)が稼動する、IntelとAdvanced Micro Devices(AMD)のプロセッサ搭載サーバーを開発するという内容だ。

 Sunは19日に他の発表も行なうと見られ、その詳細はまだ良く分かっていない。しかし発表全体のテーマは、同社が顧客に低コストの選択肢を提供できることを示そうというもののようだ。Sunはこの一環として、ローエンドサーバにOracleのデータベースソフトをバンドルする計画や、Linux計画の進捗状況などについて話をすると見られる。

 アナリストは、SunとOracleは、低コストサーバの普及を促進する上で、共通の利害があると言う。

 Sunは今年、同社サーバ製品の改訂と値下げの一環として、ブレードサーバの出荷を始めた。Sunの最初のブレードサーバには、自社のSparcマイクロプロセッサが搭載されていたが、同社は、Linux OSが稼動するIntelやAMDベースのブレードサーバも発売したいと述べていた。

 Oracleもまた、ハイエンドのコンピューティングタスク処理用として、低価格サーバを推進している主要企業の1つだ。同社は、複数のデータベースサーバを稼動して、大型コンピューティングタスクを処理する技術、Oracle 9i Real Application Clusterを販売している。

 Oracleは、大規模でより高価なサーバに代わる選択肢として、Linux OSが稼動する比較的安価なIntelベースのサーバによる、同社のデータベースクラスタを売り込んでいる。Oracleの最高経営責任者(CEO)Larry Ellisonは今年4月、Dellの株主ミーティングの席で、同社とDellが提携し、LinuxベースのDellサーバからなるOracleのデータベースクラスタを提供すると発表した。

 Sunは、低価格な競合サーバ製品に対する競争力を強めたがっており、このようなデータベースのバンドルはSunにとっても利益がある、とIlluminataのアナリストGordon Haffは言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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