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マイクロソフトのWindows Server 2003、課題はやはりセキュリティ

2003/05/15 21:54
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 マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏は5月15日、the Microsoft Conference + expo において「Windows Server 2003 から始まる新たな進化」と題した基調講演を行った。

 1993年に最初のWindows Serverである「Windows NT Advanced Server 3.1」がリリースされてからちょうど10年目となる今年の講演は、同社の課題である「セキュリティ」が大きく強調されたものとなった。

 阿多氏はまず、同日発表されたWindows Server 2003について説明した。同製品のキーワードは「Do more with less」。各社のIT投資が冷え込み、一人一人の生産性向上が求められる中、より少ない投資と人員で大きな成果を上げるというものだ。国内の出荷は6月2日を予定しており、すでに50社以上が導入を決定しているという。

 「止まらないシステム」を目指したWindows Server 2003が最も力をいれているのが信頼性の向上だ。

基調講演を行ったマイクロソフト代表取締役社長阿多親市氏
まずシステムの設計段階では「Windows Server 2003の出荷がいくら遅れようともやるんだという気持ちで」(阿多氏)コードレビューを徹底した。また、総額250億円の投資を行い、8500人の開発者全員に11週間の再教育を行ったという。システムの初期設定についても、「それまでは簡単に使えることを基本に置いていたが、最初から使えるものではないというように、180度転換させた」(同氏)。これにより、Windows NT Server 4.0に比べて攻撃対象となる部分を約60%減少させることに成功したという。

 もう一つ、セキュリティに重点がおかれているのがOfficeシリーズの新版Microsoft Office Systemだ。同社では機密情報を守るための基盤として、「Information Rights Management」を提供する。ファイルごとにポリシー設定を可能にし、閲覧ユーザーによってデータの転送や印刷などの許可・禁止の設定ができるようになった。

転送禁止の設定がされたメールは
このような表示が文頭に現れる
 Outlook 2003にはメールの転送、印刷、コピー&ペースト、スクリーンショットの禁止を設定する機能が付く。参照可能な期限を設定する機能もあり、期間が経過すれば閲覧が不可になるという。Office文書についても参照可能な期限の設定を設けたほか、閲覧・複製・変更・印刷・プログラミングアクセスへの制限をかけることができる。「コンテンツそのものにブロックをかける」(阿多氏)という発想だ。ただし、阿多氏は「最も大切なのは企業のポリシーだ」として、技術だけで全てが片付くような問題ではないとも付け加えた。

 阿多氏は最後に「現在私たちの置かれている状況は、イラク戦争やSARS、国内における株価の低迷など多くの問題がある。しかし、完璧な状況というのはない。常に何らかの問題があるものだ。状況を言い訳にせず、自分たちの潜在能力を発揮していくためにマイクロソフトの技術が役に立てば幸いだ」と語り、同氏独特の熱いメッセージで講演を締めくくった。

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