Sendmailは、Hewlett-Packard(HP)およびIntelと提携し、外出先からアクセスすることが多い社員のいる企業に向けて、Linuxベースの電子メールサーバーを共同で開発する。
3社は米国時間13日に、Workforce Mailと呼ばれるこの製品が、HPのProLiantサーバーとIntelのCentrinoワイヤレスチップに、Sendmailの電子メールソフトウェアを統合するものだ、と発表した。Workforce Mailはまた、SuSEのEnterprise Linuxにも対応する。
Sendmailは、インターネットで最も利用されているメールサーバー。Sendmailの説明では、外出先からアクセスすることが多いビジネスパーソンは、Workforce Mailによって、専用コンピュータを使わなくても、ワイヤレス機器やメール端末から会社のメールに簡単にアクセスできるようになるという。
携帯電話やハンドヘルドPC、ノートパソコンなどのワイヤレス機器で企業ネットワークにアクセスする企業従業員は、ますます一般的になっている。IBMやNokiaなどの企業は、今年に入って、企業の技術インフラをモバイル機器対応とするさまざまなワイヤレス製品・サービスを提供するため、提携を結んでいる。また富士通も、今年初めに、同様のターゲットに向けた機器の販売を北米で開始した。
今回Sendmailが開発を発表した製品は、看護師や技師、医師などが常に動き回る医療の現場など、従業員のほとんどが1カ所にじっとしていない産業を、特にターゲットとしている。卸売業や配送業の従業員なども、このようないわゆる「デスクレス」従業員に相当する。
Workforce Mailでは、メールに対する企業のポリシーが、そうしたデスクレス社員にも適用されるので、セキュリティを管理したり、企業メール利用規則を徹底させたりできる利点がある、とSendmailでは話している。この製品は、仕事上の目的での使用のみを認めるようにも設定できるという。
またWorkforce Mailには、コンテンツ管理ソフトウェアとスパム対策機能、ウイルス対策機能が含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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