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「ぜい肉が取れてきた」三菱電機、目標達成には道遠く

2003/05/13 21:00
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 三菱電機は5月13日、2003年度の経営戦略について説明会を開催した。引き続きリストラなどで経営改善を進めるほか、収益性の高い事業に注力していく方針だ。

 会見に立った野間口有取締役社長はまず、2003年度の業績見通しについて説明した。2003年度の業績は売上高こそ前年比3890億円減の3兆2500億円となるが、営業利益は同119億円増の750億円、当期利益は同168億円増の50億円に黒字転換すると見込んでいる。

 経営改善策としては、引き続き固定費の削減や原価低減などを進めていく。半期で5%ほどの原価低減を進めるほか、半導体事業をルネサンステクノロジに統合させたことで今年度は1900億円の固定費削減を見込んでいる。「血の流れがよくなり、ぜい肉が取れてきた」(野間口氏)。さらに来年度の2004年には今までのリストラの効果が現れ、1000億円超の営業利益が期待できる見通しだという。

2つの戦略で成長路線を目指す

三菱電機の経営戦略について説明する野間口有取締役社長

 同社はビクトリー(VI)戦略とアドバンス(AD)戦略という2つの成長戦略を明らかにした。まずVI戦略とは、同社の事業のうち収益性の高い事業を強化することで、成長力を確保しようというもの。同戦略に含まれるものとしてはエレベーター、FA(Factory Automation)機器、自動車用電装品、衛星、携帯電話、ERP(Enterprise Resource Planning)、空調/住設機器、IPM(Intelligent Power Module)がある。これらの事業については年率4%の成長を見込んでおり、2005年には現在の3兆3500億円から3兆6500億円にまで成長させていくとしている。

 もうひとつのAD戦略とは、複数事業分野にまたがるソリューション事業を強化するというもの。AD事業には電力ITソリューション、トータルビルソリューション、FAネットワークソリューション、車載情報ソリューション、衛星応用ソリューション、ホームネットワークソリューションがある。AD事業については年率30%の成長を見込んでおり、2005年には現在の1500億円から3000億円まで倍増させる考えを示した。

経営目標値の達成はいつ?

 三菱電機では経営目標として、営業利益率5%以上、ROE(株主資本利益率)10%以上、借入金比率30%以下を掲げている。この目標値について野間口氏は、「環境が整えば1年でもクリアできる」としながらも、2003年は「規模の拡大を目指すよりも、今は環境が整えばいつでも発進できるように体力を蓄える時期」として、具体的な達成期限は設けていない。

 「目標値はあくまでもチャレンジすべき目標であって、達成するかどうかというものではない。我々が達成すべきものは、こういった数値に現実的にチャレンジできる企業体質になるという経営計画だと考えている」(野間口氏)

 今後の事業についても、「強い事業を持っているのだから、それをきちんと伸ばせば戦えるという考えは変わっていない」(野間口氏)と語り、新たな事業の核を作っていくよりも現在の強みを発展させた経営方針を掲げていくとした。


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