インテル会長、「CentrinoはPentiumに次ぐ存在」

 Intelの無線モバイル技術Centrinoが米国時間3月12日に、いよいよデビューする。ワイヤレスコンピューティングへの移行を後押しするCentrinoは、同社にとってPentiumに次いで重大なブランドだ。

 ここ20年間というものの、コンピュータは机上に固定されていた。Intelの会長、Andy Groveは報道機関向けのイベントで、「Wi-Fiなどのワイヤレス技術の登場により、企業やユーザーはこれまで確立した行動パターンを打ち破るとともに、コストを大幅に削減できるようになる」と述べた。「ワイヤはコンピューティングの天敵だった」(Grove)

 IntelはCentrinoのマーケティングに約3億ドルを費やす方針である。これは、1993年3月に発表したPentiumの最初のキャンペーンとほぼ同額だ。また同社は、ワイヤレスコンピューティングのセキュリティに関する開発を行う新興企業に、数百万ドルを投資している。Groveは「(Centrinoが)コンピュータや通信業界にとって良い刺激剤になるだろう」と、Centrinoにかける期待を語った。

 ワイヤレス技術の導入という点では一般ユーザーの方が、業界や政府機関より先を行っている。現在、約1500万台のWi-Fi対応ノートパソコンが利用されており、Wi-Fiを利用した公衆無線LANアクセスポイント(ホットスポット)は数百万カ所に設置されている。

 Groveは、家庭とインターネットをつなぐ「ラスト1マイル」でもワイヤレス技術の利用度が高まるだろうとみている。しかし、ワイヤレス天国が到来するのは、まだ先のことになりそうだ。サービスプロバイダはワイヤレスネットワークを構築する必要がある。また、ノートパソコンとサービスプロバイダ間でのシームレスな接続も保証されなくてはならない。

 なお、IntelはCentrinoのリリースに際して、消費者がブランドを混同しないように注意を払うという。Centrinoの名称を冠することができるのは、IntelのPentium-Mプロセッサ、Intelのチップセット、IntelのWi-Fiチップを搭載したノートパソコンに限られる。つまり、自社のWi-Fiチップを利用するメーカーは、ノートパソコンをPentium-M搭載機として販売し、Centrinoの名を使ってはならない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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