今年のIT評議会「DEMO」は実用性で勝負

 米アリゾナ州スコッツデールで開催中のIT評議会「DEMO 2003」は、「技術革新は死んだわけではなく、より実用性を増しただけだ」ということを証明しそうだ。ドットコム・ブームの時代には、ハイテク業界の経営者たちの派手な集会場所と化していた同イベントだが、今年賞賛を得るためには壮大なアイデアや巧みなデモンストレーション以上に実用性が要求される。

 「市場は技術のための技術に愛想を尽かしている。重要なのは、その技術が何をしてくれるのか? といった実用的な恩恵だ」とDEMOイベントのエグゼクティブディレクター、Chris Shipleyはいう。

 今年の出展企業の顔ぶれをみると、投資家や起業家が最も関心を寄せている技術分野が反映されている。すなわち、セキュリティ構築、スパム防止技術、コラボレーションソフトウェア、無線アプリケーションなどだ。

 出展ベンダー60社のうち9社はセキュリティ関連企業である。企業と消費者がネットワークのセキュリティ確保や企業データの保護に投資を増やしている現状を考えれば、おそらく当然のことだろう。

 出展企業のLiquid Machinesは、企業が社内ネットワークの保護に大金を投じているものの、社員のアクセス制限については手薄であることに目をつけた。同社のソフトウェアは、IT管理者とビジネスマネージャーがポリシーを設定できるようにし、ドキュメントへのアクセスを詳細なレベルで管理できる。

 また、DEMOでは網膜認証などのバイオメトリクスを用いたセキュリティシステムも展示され、Delean Visionが指紋認証技術に基づいたシステムを発表する。その他のセキュリティ関連企業では、Iron Port、Cloudmark、MailFrontierがスパムメール防止技術を披露する予定である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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