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森ビル、ICカードとRFIDタグを用いたサービスを提供

2003/02/12 18:53
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 森ビルはNTTドコモなど7社と共同で、2003年4月オープン予定の再開発地区「六本木ヒルズ」においてICカードとRFIDタグ(電波による認証機器)を用いた情報提供サービスを展開する。同サービスは、e!プロジェクトの一環として森ビルが経済産業省の委託を受けて開発した。e!プロジェクト(先進的情報通信技術の実証事業)は、2005年頃実現される見通しの先端技術をいち早く取り入れたモデルケースを作り、世界最先端のIT国家のイメージを内外に発信する国家プロジェクト。

 六本木ヒルズ内にある施設や店舗の利用客を対象とした会員制のサービスで、会員は「タウンカード」と「タウンクリック」と呼ばれる2つの機器を持ち歩くことで、自分の現在位置や時間、好みなどに応じた情報を入手できる。タウンカードは六本木ヒルズ内の各施設を利用する際の個人認証や、各店舗共通のポイントカードとしても使用できる。

森ビルMII事業室課長の中江川潤氏。背景は六本木ヒルズの模型

 同サービスを推進する森ビルMII事業室課長の中江川潤氏にサービスの概要や今後の展開について聞いた。

―― サービスの特徴は

 会員の場所、時間、好みなどに応じて最適な情報を提供できるのが最大の特徴。まさに「いまだけ、ここだけ、あなただけ」の情報だ。ただし一方的に情報を送るのは迷惑メールと同じ。そこで「タウンクリック」にはボタンがついており、会員が「欲しい」と意思表示をしたときにだけ情報を送ることも可能だ。

――利用する機器について

無線IDタグの「タウンクリック」。ボタン(下段中央部)でユーザーが意思表示できる

 会員には「タウンカード」と「タウンクリック」という2種類の機器を持っていただく。これらを利用して、六本木ヒルズ内の各所において様々なサービスを提供する。タウンカードはICチップを搭載したカードで、接触・非接触のどちらの認証方式にも対応したハイブリッドカード。タウンクリックは無線方式のIDタグで、定期的に電波を発信してユーザーの位置を示すほか、ボタンでユーザーの意思表示もできる。電波は約10メートル程度の距離まで届く。このカードとタグという2つの機器による計4種類の個人認証を活用してサービスを提供する。

―― 具体的なサービス内容は

 例えば六本木ヒルズでは、街頭に広告を流すプラズマディスプレイを設置する。そこでユーザーが気になる広告を見かけたら、タウンクリックのボタンを押す。すると商品の詳細が携帯電話にメールで届く、といったサービスがある。タウンクリックを使うとユーザーの位置情報もかなり詳しく把握できるので駅の近くでは地下鉄の時刻表、バス停の近くではバスの運行状況など、臨機応変に最適な情報を提供できる。

 一方タウンカードは、IDカードとして利用できる。各施設の入館証のほか、買い物時にポイントカードとして使うことも可能だ。六本木ヒルズ内では店舗での買い物、美術館やホテルといった施設利用などの際に共通のポイントを加算する。タウンクリックの位置情報を利用して、六本木ヒルズを訪れるだけで一定ポイントを加算することも考えている。

―― 展開計画は

施設の入館証やポイントカードとして利用可能な「タウンカード」

 4月25日の六本木ヒルズのオープン後、まずはタウンカードから導入していく。初年度で20万人くらいの会員を想定している。その上で、10月頃から3カ月程度、会員を募ってタウンクリックの実証実験を開始したい。タウンカード、タウンクリック利用者のフィードバックをよく検討した上で本格的なサービスを開始する予定だ。

 これに先駆けて、3月12日から20日まで港区六本木のZONE六本木ビル1階において、同サービスを体験できる「六本木ヒルズ ITショーケース」を開催する。同イベントでは、実際に「タウンカード」と「タウンクリック」を使って7種類のサービスを試すことが可能だ。ウェブで参加の予約を受け付けている。

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