ニコンと同社米国子会社が、ニコンの持つ米国特許が侵害されたとして、オランダASM Lithography Holding N.V.グループを訴えていた裁判に関連して、ITC(米国国際貿易委員会)は米国時間1月29日、ニコンの請求する輸入禁止命令は棄却されるべきであると勧告した。ニコンが1月30日に明らかにしたもの。
ニコンと同社の100%子会社である米ニコン・プレシジョン・インクは2001年12月22日、ASM Lithography Holdingやその米国販売会社であるASM Lithography, Inc.の半導体集積回路製造向け装置(ステッパーおよびスキャナー装置)が、ニコンの保有する米国特許を侵害しているとし、米国カリフォルニア州北部地区連邦裁判所に提訴していた。
このときニコンはITCにも提訴し、ASM Lithography製装置の米国への輸入差し止めを求めた。その後まもなくITCは調査を始めることを決定、これまで調査を進め、今回の勧告に至った。
なおこの勧告は、ITC行政判事よる仮決定となる。本決定は今年4月29日までに下される予定。ニコンでは、「当社はこの仮決定は誤っていると考えており、ITCが仮決定を再審査するよう規則に基づき申し立てを行う」としている。
「今回の調査手続きで提出された証拠は、本決定で当社に有利なものになると確信している」(同社)
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