米オラクル、アプリケーション事業が増収の見込み

 米Oracleの最高財務責任者のJeff Henleyは、同社の年次会AppsWorldで業績見通しを明らかにした。2003会計年度第3四半期(2002年12月〜2003年2月期)のビジネスアプリケーション事業は増収の見込みだという。

 2003会計年度第2四半期(2002年9月〜11月期)は、アプリケーション事業が不調で、世界市場の新規ライセンス収入が前年同期比34%減の1億810万ドルに落ち込んだ。また、米大陸での新規ライセンス収入は同50%減の5150万ドルだった。これとは対照的にデータベース事業は好調で、世界市場の新規ライセンス収入は同5%増加し、6億4340万ドルに達した。

 この2年間、同社の将来的成長に大きな役割を果たすとして重視してきたアプリケーション事業は伸び悩んでいた。ドイツのSAP、米PeopleSoft、米Siebel Systemsなどのライバルもライセンス契約の減少に苦しむ中、Oracleのアプリケーション事業の落ち込みは際立っていた。

 AppsWorldには米国政府高官のMark Formanが出席し、2004年のIT支出を12.3%引き上げるというBush米大統領の予算案を明らかにした。591億ドルにおよぶ予算のうち、どの程度がOracleに流れるかは不明だが、長年にわたってデータベースソフトウェアを政府機関に供給してきた実績と同年次会にFormanが現れたことから、同社に思わぬ幸運が転がり込むとみられる。

 Oracleの最高経営責任者のLarry Ellisonは、AppsWorldの基調講演で同社のアウトソーシングサービスについて触れ、「ITコスト節約の手段」として障害復旧の分野を拡大していると明らかにした。また同社は、アウトソーシングサービスの購入、セットアップ、メンテナンスを含む総コストを算出するプログラムを発表した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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