NECは12月26日、大規模なWebサイトのリンクミスを効率的に検出することで、Webサイトの管理作業を大幅に効率化するWeb構造診断システムを開発したと発表した。
今回開発したWeb構造診断システムは、Webサイトのリンク構造を網羅的に分析して、リンク元文字列やリンク先ページなどの特徴を抽出、それらの特徴を組み合わせてリンクをグループ化し、グループ内での特異なリンクを検知する論理的不整合検出技術によって、人手でないと検出が難しかったリンク間違いの検出が可能となる。
該当ページの訪問者数やサイトのトップページからのクリック数などをもとにページ重要度を計算し、検出されたリンクミスとそのページ重要度基準とを対応づけることで、とくに人気のあるページなど、サイト運用上致命的なリンクミスを優先して提示することが可能。
Webサイトでの「リンクミス」には、リンク先のページがなくなってしまった「リンク切れ」と、製品Aの詳細説明ページへのリンクをたどってみると別の製品Bの説明ページであったというような「リンク間違い」の2種類のケースがあるが、同システムでは両ケースとも効率的に検出することができる。
すでに同システムは、NECの社外向けWebサイト「Business Solution」に対して定期的な適用を開始しており、Webサイトの総リンク数(約50万リンク)に対するリンクミスの割合を、同規模のリンク数(10万リンク以上)をもつ他社サイトに比べ、1ケタ少ないわずか0.1%台に維持している。
同社では今後、自社での利用に限らず、自治体や一般企業などで運営する多くのWebサイトに対して、その管理を効率化するため、同成果の早期商品化を目指した研究開発を強化していく考え。
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