新検索エンジンBlekko--サイト分類など新たな試み

文:Rafe Needleman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年11月05日 07時30分

 高速道路で事故にあった自動車を通り過ぎるときに、大破した車を見ようと減速してしまう感覚は、皆さんもよくご存じのはずだ。筆者は新しい検索エンジンに関しても同じことをする。減速して血の海を探した後は、いつものGoogleを使っているときの速度に戻して、バックミラーに映る歪んだ金属のことは忘れてしまう。過去に大破した検索エンジンには、「Cuil」「Hakia」「Powerset」(「Bing」に統合)や、「Clusty」「RedZ」などがある。それぞれが独自の機能を備えていたが、すべて忘れ去られてしまった。衝突炎上して消えたものもあれば、創設者をお金持ちにした後で消えたものもあった。また、真のトラフィックが高速で通り過ぎるのを尻目に、今も路肩を低速で進んでいる検索エンジンもある。

 Blekko

 だが少し待ってほしい。「Blekko」という別の検索エンジンがある。最高経営責任者(CEO)のRick Skrenta氏によると、Blekkoは「命名企業が無能なのでこの名前で行く」という意味だという。

 Blekkoのテクノロジは非常に巧みである。検索機能を経済的観点から見てみると、実際にビジネスとして成功し、同社にこれまで投資された2400万ドルを回収できる可能性がある。Blekkoの課題はGoogleから王座を奪うことではなく、単に忘れ去られるのを避けることだ。

 Blekkoが目指している検索の仕組みは次のようなものだ。この検索エンジンは分類されたサイトのリストを保持しており、そのリストをクエリに適用することができる。例えば、医療に関する情報を探している場合、クエリを自動または手動で、単なるスパムファームではなく、実在する正真正銘のサイトに制限することが可能だ。Blekkoには7種類のカテゴリ(健康、自動車、歌詞、大学、パーソナルファイナンス、レシピ、ホテル)があり、ユーザーが独自のカテゴリを作成することもできる。例えば、「cure for headaches(頭痛の治療法)」を検索すると、WebMDや米国国立衛生研究所(NIH)など、関連性の高い検索結果が表示される。一方、Googleの検索結果はこれほど絞られたものではなかった。しかし、これはBlekkoが筆者に提示したクエリだ。ほかのクエリ(例えば、「Boxer's fracture(ボクサー骨折)」)では、BlekkoはGoogleと大して変わらなかった。

Blekkoが返す検索結果は、すがすがしいほどGoogleの結果と異なっている。Googleよりも良い結果が表示されることもあるが、そうでないときもある。 Blekkoが返す検索結果は、すがすがしいほどGoogleの結果と異なっている。Googleよりも良い結果が表示されることもあるが、そうでないときもある。
提供:Screenshot by Rafe Needleman/CNET

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