「foursquare 2.0」アプリは、数週間にわたるひそやかなアルファテストを経て20日にリリースされた。新バージョンでは2つの目標に取り組んでおり、マーケティングとメディアの世界を自社のサービスにつなぎとめると同時に、テクノロジ起業家がおどけて「普通人」と呼ぶことのある層、つまり、信じがたいことに、自分のいる場所を世界に知らせるアプリケーションにそれほど魅力を感じない人々にアピールすることを目指している。
foursquare 2.0は何が新しいのだろうか。大きく力を入れているのは、ユーザーのためにプッシュ通知される「Tips」と、レストランガイドの出版社ZagatやライフスタイルテレビBravoの番組、そして前述のThe Wall Street Journalといったブランドだ。また、ウェブインターフェースに新しい要素が追加され、容易に配置できる「Add to my foursquare」ボタンによって、ブランドやブロガーのTipsを収集することができる。foursquareが、創立者の言うように、一面ではソーシャルネットワークサービスであり、一面ではカスタマイズされたシティガイドだとしたら、foursquare 2.0はシティガイドの方にやや傾いている。
8月に登場した「Facebook Places」は、おそらくfoursquareにとって脅威だろう。foursquareは、巨大なソーシャルネットワークであるFacebookが何を作っているのか、ほとんど知ることができずにいた。そして実際、Facebookは「チェックイン」をほぼそのまま複製した。しかし、ここでfoursquareにとって幸運なことは、Facebook Placesが力を入れているのが、自分の場所を友人に伝え、現在位置をステータスメッセージのように記録する機能だけであるように見えることだ。Advertising Ageが5月の記事で予想したような、多くのブランドパートナーがFacebook Placesを使った販売促進に乗り出すという事態は起きていない。また、開発者がこぞってFacebookのジオタギングに飛びついているというわけでもない。Facebook Placesは登場以来静かなもので、静かすぎるほどだ。
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