Apple Payに登録するクレジットカードの選び方--“トクと便利”を両立する方法は?

 Apple Payの登場で、iPhoneひとつであらゆるお店で支払いができるようになった。店の端末にiPhoneをかざすだけで支払いができる手軽さは、使ってみるとどれほど快適かわかるだろう。

 このApple Payを利用するためには、iPhoneに対応するクレジットカード(クレカ)などを登録する必要がある。そうすると、それぞれのクレカが対応する電子マネーのiDまたはQUICPayの加盟店で支払いができるようになる。もちろんSuicaも登録すれば、JR東日本が提携する交通機関をはじめ、駅ナカや街ナカの加盟店(提携先含む)で利用できる。

「三井住友カード」
「三井住友カード」で支払っている気持ちになるが、リアル店舗では電子マネーのiDで決済をしている

Apple Payを利用するメリットとデメリット

 街にある店舗などでiDやQUICPay、Suicaが利用できるだけでなく、iPhone用のアプリ内の課金やウェブサイトの支払いなども、Apple Payに登録したクレカで行える。この2つの支払い方法を利用するためには、以下の3つの項目のすべてに当てはまるクレカが必要だ。

  1. Apple Payに対応しているクレジットカード会社が発行しているクレカであること。
    ※Apple Pay対応のクレジットカード会社はAppleのサイトで確認しよう。
  2. クレジットカードまたはプリペイドカードであること。
    ※銀行預金口座から即時決済をするデビットカードは利用できない
  3. 国際ブランドがJCBやMasterCard、アメリカン・エキスプレスであること。
    ※国内のVisaはApple Payに賛同していないので、登録はできるが、利用はリアル店舗でのiDやQUICPayに限られる

 便利なApple Payだが、注意しておきたいこともある。それはApple Payで支払うのと、従来のプラスチックカードのクレカで支払うのとでは、違いがあるカードもあるということだ。

 最近では1枚で何役も兼ねる利便性の高いクレカが増えている。例えばドコモの「dカード」の場合、iDとクレカ、dポイントカードの3役を兼ねる。また「楽天カード」はQUICPayと楽天Edy、クレカ、楽天ポイントカードの4役を備えている。

 通常、リアル店舗でdカードを出し、iDで支払うと、dポイント加盟店ならその分のポイントがdポイントカードに貯まるが、Apple Payでdカードを表示させてiDで支払っても、dポイントは貯まらない。

 当たり前のことだが、Apple Payは決済機能であって、ポイントカード機能は備えていないからだ。だから1枚で何役も兼ねる多機能なカードを利用していた場合、Apple Payに登録して持ち歩かなくなることで、街の加盟店で商品を購入した時にポイントが付かなかったり、加盟店でのおトクな特典が得られなかったりすることがある。

 Apple Payには簡単に決済できる便利さと、財布の中をカードレスにできる身軽さがある。ただそのためにポイント面などで損をしてしまうのはどうか……。そこで便利さや身軽さはそのまま、おトクさも従来通り得られる方法を、ケータイキャリア別に考えた。

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