ケースメーカーから流出した設計図面がきっかけとなって、新型iPhoneのサイズはiPhone 5sとほぼ同じ(およそ長さ124mm、幅59mm、厚さ7.5mm)になると複数の情報筋が判断した。これは大方の予想とも一致しており、iPhone SEはiPhone 5sに似たデザインだが、最近のモデルの新しいコンポーネントやソフトウェア機能の一部が搭載されると見られている。
iPhone関連のうわさでセキュリティが大きく取り上げられることはあまりないが、このところ大小のメディアで何度も見出しを飾っていたのは、まさにセキュリティをめぐるAppleと米連邦捜査局(FBI)の継続中の論争に関する話題だ。「iCloud」に保存されているデータは以前から暗号化されているが、The Wall Street Journalが匿名の情報筋の話として報じたところによると、Appleは方針の変更を検討しており、データの復号に使用できるキーを同社が保持しないようになる可能性があるという。それ以前にThe Financial Timesは、AppleがiCloudサービスを通して保存されたデータを暗号化する手段の開発に取り組んでいると報じていた。それが実現すれば、捜査に当たる法執行機関をさらに苛立たせるだろう。The New York Timesによると、AppleのエンジニアはiPhoneのハッキングを防ぐ新しいセキュリティ対策を開発中だという。
次期iPhoneが3月に発表されたとしても、FBIの詮索を受けて開発されたテクノロジが搭載される可能性は極めて低い。とはいえ、その新しいセキュリティ機能がソフトウェア(またはiCloud)だけで実現可能なものだとすれば、発売後のOSアップデートで早期に追加のセキュリティ対策が提供される可能性もある。
サファイアディスプレイに関するうわさは特に根強い。採用されれば、現行モデルの「Gorilla Glass」より傷や破損に強いディスプレイになるだろう。実際に、Apple Watchのハイエンドモデルにはサファイアディスプレイが搭載されており、OLEDテクノロジも採用されている。OLEDはクラス最高の黒レベルとコントラスト、カラーを表現することができ、採用するスマートフォンが増加している(サムスンの「Galaxy S6」など)。
Forbes(や他のメディア)は、iPhone SEには、本体周辺部で湾曲した「2.5D」ディスプレイが搭載される可能性があると報じた。それによって、iPhone 6やiPhone 6sに搭載のものと同様に、画面をスワイプしたときの本体周辺部での指触りが良くなるという。Appleは現行iPhoneの「Retina」ディスプレイに、LEDバックライト方式のLCDテクノロジを採用している。AppleはいずれOLEDディスプレイに切り替える予定だが、それは2018年以降になる、との見方もある。したがって、このアップグレードもiPhone 7の後継モデルで登場する可能性が高く、iPhone SEで採用されることはまずないだろう。
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