アップルの2016年--期待される製品やサービスの強化 - (page 2)

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年01月04日 07時35分

 2015年秋、AppleはApple Watchのソフトウェアをアップデートし、アプリをiPhoneの拡張機能として動作させるのではなく、Apple Watch端末上で実行できるようにした。Appleは2016年、同ウェアラブル向けにより優れた、より使いやすいアプリの構築を開発者に促すだろう。

 2016年、Appleは第2世代のApple Watchを発表する可能性も高い。多くの人はバッテリ持続時間の延長や、iPhoneと接続していないときの機能性の強化を求めている。現行のApple Watchは、スマートフォンが近くになければ、あまり便利ではない。デザインに修正が施されたり、睡眠追跡機能が追加されたりする可能性があるほか、フィットネスを追跡する特別なセンサやバッテリ持続時間を延ばす機能を含むスマートストラップも登場するかもしれない。

 Tim Cook氏は2015年11月のインタビューで、Appleが「Apple Watchに近い何か」を開発する可能性を示唆した。その何かは主に医療用途を想定しており、米食品医薬品局(FDA)の認可が必要だという。それはアプリかもしれないし、「ほかの何か」かもしれない、と同氏は述べている。

より多くのソフトウェアやサービス

 2016年は、長く待ち望まれていた「Apple TV」サービスがついに登場する年になるのだろうか。おそらく、それはないだろう。

 2015年は、Appleが同社のセットトップボックス(STB)やモバイル端末を通してテレビを視聴できる機能を発表する年になる、と多くの人が予想していたことをご記憶だろうか。米CBSの最高経営責任者(CEO)を務めるLes Moonves氏が12月上旬に述べたところによると、Appleはそうしたサービスの計画を棚上げにしたという(米CBSは、米CNETの親会社)。

 その代わりに、同社は3年ぶりにApple TVハードウェアをアップデートし、開発者が同ストリーミングメディアボックス向けにアプリを構築できるソフトウェアを作り出した。これは2016年に拡大する可能性が高い。

 それでは、実際のライブテレビサービスの提供が遅れている原因は何なのだろうか。Appleがストリームしたいと思っているコンテンツの権利を保有するメディア企業各社は提携を急いでおらず、より良い条件を引き出すために契約の締結を引き延ばすことができるのである。

 だからといって、Appleが自社のさまざまなソフトウェアやサービスを放置しておくことはないだろう。同社のモバイルソフトウェア「iOS」と「Macintosh」コンピュータソフトウェア「Mac OS X」は当然、アップデートされるはずだ。2016年には、「Apple Pay」モバイル決済サービスが拡大され、「News」アプリや「Apple Music」が改善される可能性もある。同社はスマートホームソフトウェア「HomeKit」への取り組みも強化するかもしれない。

そのほかのこと

 Appleは2015年、「iPad Air 2」をアップデートする代わりに大型の「iPad Pro」に注力したが、2016年には再び「iPad Air」に関心を向けるかもしれない。しかし、タブレットにうんざりしつつある消費者に感銘を与えたいのなら、サイズを数mm小型化するだけでは不十分だろう。

 Appleの「Mac」シリーズもアップデートされると思われる。同社は2015年、薄型、軽量のMacBookを発表したが、そのほかのノートブックには大きな変更を施さなかった。MacBookの登場以前はAppleの最薄コンピュータだった「MacBook Air」は、高解像度の「Retina」ディスプレイを搭載しておらず、何年もの間、大規模な変更が施されていない。

 それから、「Mac Pro」もある。このAppleの強力なハイエンドコンピュータは2013年に発売されて以来、アップデートされていない。2016年には、コンポーネントの強化など、何らかの変更が施されることに期待しよう。

 もちろん、Appleが何らかのサプライズを用意している可能性もある。ライバルのMicrosoftやサムスンと異なり、Appleは拡張現実や仮想現実の分野でまだ何もしていない。

 2016年に登場しないと思われるものが1つあるとすれば、それは、誰もがうわさしている「Apple Car」だ。自動運転技術はGoogleやUberといった企業の重大な関心事になっており、Appleの自動運転車計画については、何カ月も前から憶測が飛び交っている。Apple Carをめぐる謎は今後も続くとわれわれは考えている。

 Appleは本記事に対するコメントを控えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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