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格安SIMのお得な使い方--本当に安いか飛びつく前に考えよう

2014/05/06 08:00
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 毎月の通信コストを下げると言われている格安な通信・通話料のSIMが話題になっている。現在、スマートフォンの利用で通話が全くなくても毎月約7000円かそれ以上支払っている人から見れば毎月1000円以下で利用できるSIMカードは夢のカードのように見えるかもしれない。

 しかも、データ通信だけでなく、主要MNVOサービスのIIJmioが音声通話付きSIMに参入してから音声通話も可能で安いSIMにも注目が高まってきた。MNPで自分の電話番号を維持したまま乗り換えられるようになり、さらに注目を浴びていると言えるだろう。

 金額だけ見れば、「今すぐ乗り換えなければ損」と見えてしまうが、果たして誰もがそうなのだろうか。月額1000円以下のSIMカードを使って今までと同じことができるのだろうか。結論から言えば答えはノーだ。安いものには安いなりの理由が……と言っては元も子もないが、できることとできないことをはっきりさせ、安さに落とし穴はないのか、そして簡単に使えるのかをまとめた。

そもそも、安くなるのか?

 低価格SIMの相場は、月額約1000円のものはLTEの速度がほぼフルスピード出るもので月間の通信量は500Mバイト〜1Gバイト程度となっている。通信量は個人差がたいへん大きいものだが、日頃から通信量が少なめの人が、自宅でWi-Fiを使って通信量を他に逃し、はじめて500Mバイト〜1Gバイトに収まると思ってよいだろう。

 そもそも、上限が月間7Gバイト程度のNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルなど通常の既存キャリア(以下、既存キャリア)との通信契約でも、データ通信量が足りないと嘆いている人が周囲にもパラパラといるような現在、それを1Gバイトに収めるのは簡単ではない。仮に格安SIMで7Gバイト通信しようとする場合には、追加オプション利用手続きや安いとは言えない追加料金、遅い通信速度といったデメリットがある。例に挙げたBIGLOBEのように7Gバイトのプランがあればよいが、追加容量を購入する場合は100Mバイトあたり300円前後の費用がかかることを考えれば、月間容量の多い人は格安SIMの選択は慎重になったほうがよい。

データ通信の格安SIMと既存キャリアの比較
プラン名BIGLOBE エントリープランBIGLOBE スタンダードプランイーモバイル(4Gデータプラン「にねん」)ドコモ(Xiパケ・ホーダイ フラット にねん)
月額費用972円4,093円3,991円6,696円
速度制限を受けない月間通信容量1Gバイト7Gバイト7Gバイト7Gバイト
端末Atrm MR03LNAtrm MR03LNGL10PWi-Fi STATION L-02F
端末代金(24回分割代金の月額)1,007円1,007円1,750円972円
端末購入補助(24回分のうちの月額)0円0円-1,750円-972円
ユニバーサルサービス料3円3円6円(要2回線分)3円
月額合計1,982円5,103円3,997円6,699円
※金額はすべて税込
※イーモバイル、ドコモの端末代金は直販オンラインショップ価格。一般販売店では値引きされる場合がある
※ドコモの月額費用は必須のプロバイダ料を含む
※BIGLOBEのスタンダートプランはSIM3枚発行でシェア可能
※ドコモは6月加入より新料金プランに移行予定、記載は現行プランで8月末まで加入可能

通話ができる格安SIMと既存キャリアの比較
IIJmio 音声通話機能付きSIM ミニマムスタートプランIIJmio 音声通話機能付きSIM ライトスタートプランIIJmio 音声通話機能付きSIM ファミリーシェアプラン+4Gバイト分のクーポンドコモ
月額費用(円)2,052円3,845円1万6,805円6,742円
速度制限を受けない月間通信容量1Gバイト3Gバイト7Gバイト7Gバイト
端末自分で別途調達自分で別途調達自分で別途調達iPhone 5s 16Gバイト
端末代金(24回分割代金の月額)0円0円0円3024円
端末購入補助(24回分のうちの月額)0円0円0円-3024円
ユニバーサルサービス料3円3円3円3円
月額合計2,055円3,848円1万6,808円6,745円
※金額はすべて税込
※IIJmioの7Gバイトは3Gバイトのプランに4Gバイト分の追加費用を足したもの
※ドコモ費用はキャンペーンによる割引を含まず。実際はさらに安くなることもある
※ドコモは6月加入より新料金プランに移行予定、記載は現行プランで8月末まで加入可能

 また、音声通話も必要となると、もう一段高額となってくる。この表にはないが、既存キャリアには通話割引制度もあるため、いっそう既存キャリアが有利になる。

 そして、費用面での問題は、端末調達の費用だ。既存キャリアは手厚い端末購入補助があり、最新上級機種を買っても割引と相殺され、端末代の実質負担がゼロかそれに近くなる。機種によっては0円提供される場合や、0円提供された上に、月々の割引(月々サポート、毎月割、月月割、バリュースタイルなど)まである場合もある。既存キャリアでは、iPhone 5sを含んでもこの金額となる。

 現在のMNVOの格安SIMは、ほぼドコモの回線を使っているため、現在、ドコモで使っている機種があれば、それを継続して使い続けられる可能性があるが、一部非対応であったり制約がある場合もある。auやソフトバンクからの乗り換えや、新たに使い始める場合は、自らの負担で端末を選び購入する手間や費用がかかることも忘れてはならない。

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