しかし、それでもやはり、約10億人ものユーザーを擁するFacebookの時代にソーシャルネットワークとして成功を収めるためには、大規模なユーザーベースが必要だ。Pathの700万人いる登録ユーザーのうち、月間アクティブユーザー数は約350万人で、毎日利用しているのは約87万5000人だ。しかし、そのユーザー層に変化が生じ始めている。
これまで、大半のユーザーは25歳以上だった。Morin氏によると、この3カ月間、多くの高校生と大学生が登録しており、Pathがプライベートメッセージング機能を追加してからの1カ月の間に、その人数はさらに増えているという。
ティーンエージャーは、Morin氏がPathを創造した目的と幾分矛盾するような理由で、同アプリの利用を開始している。その理由とは、Facebookを利用している保護者や家族から逃れることだ。
「彼らは、自分の保護者がいない場所を欲している。Pathのプライベートで限定的な性質は、そうした層に訴えるものがある」(Morin氏)
それは、Facebookに疲れて、InstagramやSnapChat、Pheedなどの代替ネットワークに押し寄せているユーザー層だ。
Pathは、Facebookに満足している人々の注意を引くためには、押しの強い態度が必要なことにも気づいている。Pathでは、同アプリのことを友人に知らせることができる簡単な(もしかすると、簡単すぎるかもしれない)手段が提供されている。セットアッププロセス中に友人を検索しているとき、あまりにも早く「Next」を押してしまうと、Pathへの招待状がSMSまたは電子メール経由で、携帯電話のすべての連絡先に意図せず送信されてしまうことがある(電話帳に登録されている人の中には、あなたがPathでは話したくないと思っている人もいるかもしれない)。
Pathは、プライバシーを軽視しているとの認識を持たれている。2013年2月には、ユーザーのアドレス帳データを通知なしで欺いて収集した件で、米連邦取引委員会(FTC)に80万ドルを支払うことに合意し、和解を成立させた。
Pathがプライバシー問題を乗り越えて前進する中で、Morin氏は、Pathについて宣伝することが最大の課題の1つだと述べた。そして、Pathは同アプリへの招待をさらに簡単に友人と共有できるよう試みている。
「それはある意味で、ソーシャルネットワーク構築の難しい部分だ。友人がいなければ、ソーシャルネットワークはそれほど楽しくない」(Morin氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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