しかし、Hilton氏のような懸念を抱いているのはたぶん少数派で、Emery氏やSkyler氏のようなギター教師の意気込みは、Guitar Heroや「Rock Band」のようなゲームに夢中になった大勢の人々が、最終的にロックの新しいファンになる可能性が実際にあることを示している。
この図式には、Guitar Heroによってリズム感が身につくという要素がある、とSkyler氏は指摘する。
「ゲームでは4つのボタンを使う。それぞれのボタンをテンポに合わせて順に押さなければならない。だから、特定の弦楽器を学んでいるわけではないけれど、ある程度、音楽全般でリズム感が身についてくる。これは大事なことだ」(Skyler氏)
それだけでなく、Guitar Heroのさまざまなバージョンに収録されている幅広い楽曲のおかげで、子どもたちはそれまでよく知らなかった音楽に耳を傾けるようになっているかもしれない。
「おかげで子どもたちは、それまで聴いたことがないはずの過去の優れたバンドに興味を抱くようにもなっている。将来、ロックは再び興隆すると思う。ロックにとって重要なのは空想だ。リズムに乗って楽しみ、『おい、いま僕はSlashとジャムセッションしているんだぞ』(と言えたら)すばらしいことだ」(Skyler氏)
もっと大事なのは、思い入れという点でギターは独特な楽器だということだ、とEmery氏は指摘する。
「ギターを演奏するきっかけは、バイオリンやピアノを演奏するきっかけと同じではない。ロックの魂に触れたいというのがギターを弾き始めるきっかけで、ロックの魂を育むものは何であれ、ギターの魂も育むのだ」(Emery氏)
それにもちろん、これは楽器の演奏の仕方を教える仕事をしている人たちにとって良いことだ。
「ロック熱にとりつかれた子どもは、1日4時間でも練習する。願望がギタービジネスを動かしている。だから、(Guitar Heroは)完全に望ましいものだと思う」(Emery氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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