サンフランシスコ発、ある金曜日の朝、快晴の空の下、Jennifer McLaughlinさんはルーフトップガーデンでスムージーを混ぜていた。
といっても、ここは彼女の自宅ではなく、常設の庭園でもなく、そもそも建物の屋上にあるわけでもない。実はここは、市庁舎が間近に見える路上駐車帯。そこに芝生を敷き、ベンチや椅子、ペッパーの若木、それよりさらに若い茶色い羽のひよこを並べた、つかの間のオアシスだ。
また、McLaughlinさんが懸命にペダルをこぐ自転車は、スムージーを混ぜるミキサー用に発電するしくみになっている。
これらはすべて、サンフランシスコの非営利団体Rebar、Public Architecture、および全米規模の非営利団体Trust for Public Landによるコラボレーションイベント「PARK(ing) Day」の1シーンだ。全米40以上の都市が参加したPARK(ing) Dayでは、各地で無数のグループが駐車スペースを使用し、さまざまな趣向の「公共パーク」を誕生させた。
Rebarの共同設立者であるJohn Belaさんは、「都市生活の質を高めるというテーマが共感を呼んだ」としたうえで、次のように語っている。「皆がアイデアを持ち寄ることによって、駐車スペースを斬新でクリエイティブ、そして寛大な環境に生まれ変わらせようとしている」
地球に優しいルーフトップガーデンとは何かを実演したサンフランシスコ公衆衛生局のMcLaughlinさんと同僚たちにとって、PARK(ing) Dayは都市環境がコンクリートと鉄の砂漠である必要はなく、従来の意味での庭園がなくても植物から疎遠に感じる必要はないというメッセージを発信するための絶好の機会である。
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