同時にBridges氏は、オンラインゲームとバーチャルワールドが独立系企業にとってますます成功を収めやすいジャンルになってきていることを喜ばしくとらえている。World of Warcraftなどの大ヒットが、開発費に数千万ドルを投じることができるBlizzard Entertainmentなどのパブリッシャーの独壇場であることは否めないが、この規模の予算がなくても成功をつかむことがこのジャンルでは決して不可能ではない。
こうしたゲームの例として、Bridges氏は何千万という数の訪問者を獲得しているHabbo Hotelを挙げている。
Multiverseは、少ない予算でバーチャルワールドを構築するためのソリューションを独立系企業向けに提供している。そのMultiverseを設立したBridges氏が低予算での開発をひいき目で見るのは当然だが、それを差し引いて考えても、バーチャルワールドを綿密に構築すれば予算が少なくても大きな成功を収められることは、Habbo HotelやClub Penguinなどの事例が如実に示している。
「EverQuest」、「EverQuest II」、「Star Wars Galaxies」などの大作を出しているSony Online Entertainmentで開発担当バイスプレジデントを務めるJohn Blakely氏は、オンラインゲームとバーチャルワールドが個人開発者にとって近年まれに見る絶好のキャリア機会を創出していることを指摘する。
「このジャンルには開発者として飛躍する機会があふれている。開発者の数と求人件数の割合を見れば、深刻な人材不足に陥っていることは明らかだ」(Blakely氏)
つまり、さまざまなゲームタイトルの開発が進められる中、これまでと違って個人開発者は自分が担当したいプロジェクトを選択できる立場にあるということだ。
Blakely氏によると、それは同時に消費者にとってゲームの選択肢が広がりつつあることを意味しているという。会員制や広告ベース、無償ベースなどのさまざまなビジネスモデルの導入が試行される中、消費者は今後、自分に合った支払形態のゲームを見つけられるようになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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