デスクトップ環境をウェブで再現--ウェブOSの今後は? - (page 2)

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:向井朋子、小林理子2007年04月19日 18時13分

 LaszloのFlashベースのアプリケーションはインタラクティブで、電子メールアドレスなどの情報を共有できるほか、企業のデータソースにアクセスできるようプログラムされている。

ウェブトップとウェブプラットフォーム

 Laszlo Webtopはリッチインターネットアプリケーション(RIA)の作成を目指す企業を対象としているが、一般ユーザーを対象にしたウェブトップサービスも数多くある。これらのサービスは一般的に、単一のブラウザウインドウで多数の小さなアプリケーションやウィジェットを動作可能にするための基盤を提供する。

 たとえば、Goowyは2006年、「YourMinis」を開始した。YourMinisとは、RSSによってブログフィードやニュースなどの情報を収集する複数のウィジェットを統合できるようにするWebサービスだ。

 同様に「Desktoptwo」もまた、電子メールといったデータやアプリケーションにどのマシンからもアクセスできるようにするサービスの1つだ。TransMediaの「Glide OS」も、ウェブベースのダッシュボードに、ワープロ、電子メールなどの一般的なデスクトッププログラムを再現することを目的としている。

 これらのウェブトップやウェブOSサービスは、消費者向けパッケージになっていることが多いが、ソフトウェア開発者らもまた、これらから恩恵を得ている。

 人々が特定のアプリケーションを作成する場合に、WindowsやLinux、Mac OSがプラットフォームになるのと同様に、多くのウェブサイトが開発者にAPIを提供している。この動きが多数のマッシュアップアプリケーションを生み出してきた。

 salesforce.com、Google、eBay、Amazon.comなどの大手ウェブサイトでは、オンラインマップやデータなど、自社のサービスを利用したアプリケーションを作成することを開発者たちに積極的に奨励している。

 デスクトップソフトウェアの最大手であるMicrosoftは、「Windows Live」サービス用の一連のAPIの作成をすでに開始している。LiveSideというブログが伝えているとおり、Microsoftは現在、最高ソフトウェアアーキテクトを務めるRay Ozzie氏の主導の下、同社のデータセンターからOS的なサービスを提供するための、より包括的な取り組みを進めている。

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