Guy4game、Power-levels.com、Power-level.net、GmLvl.comなどの企業は、そのビジネスが本格的な規模になってきたという。これは、GmLvl.comのウェブサイトに、顧客のレベル上げをサポートする目的だけで同社が2000人以上を雇用していることが記されていることからも分かる。また、Guy4gameでは150人の常勤スタッフを抱えているという。
Chen氏は、Guy4gameの顧客リストには10万人以上が名を連ねていると述べた。ただ、この数字を検証するすべはない。
パワーレベリングサービスを提供している企業が一体何社あるのかは分からない。各種のキーワードでオンライン検索してみると、あっという間に数十社は見つかる。ともあれ、無数とも言えるオンラインゲームに対応してこのような業界が形成されていることには注目すべきだろう。特にWoW、「EverQuest」、「City of Heroes」といったオンラインゲームのパブリッシャー各社がパワーレベリング行為を許可していないことを考えると、なおさらだ。
「当社はそういった行為が存在していることを認識しているし、これを容認するつもりもない」と、「EverQuest II」のパブリッシャーであるSony Online Entertainmentの広報担当者、Courtney Simmons氏は語った。「本人以外がアカウントにアクセスすることを禁じる、当社のサービス規約に違反している」(同氏)
WoWのパブリッシャーであるBlizzard Entertainmentも、Sony Online Entertainmentと同じ見解だ。
Blizzard Entertainmentは2月6日、WoWの公式サイトに、パワーレベリングサービスの利用は、WoWの利用規約としてプレー開始前に表示および確認される、同社のアカウント共有ポリシーに違反する行為となる旨の声明を記載した。
また同社は別の問題点も指摘している。パワーレベリングサービス企業は顧客アカウントへの完全なアクセス権を付与される。そのため、もし企業が顧客アカウントの使用中に詐欺を働いた場合、その詐欺行為は、たとえ顧客からの訴えがあったとしても立証できないのだ。
だが、詐欺行為があっても一向に構わないということであれば、「World of Warcraft: The Burning Crusadeのレベル70にいち早く到達して空飛ぶ動物や高い騎乗スキルを獲得したい、だけどそのための時間が足りない」という顧客は、レベル70への到達を代わりの人に任せることができてしまう。
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