しかしPandaのFranco氏は、Microsoftの提携企業はあまりに長い間、Microsoftのパートナーシップの話に「ごまかされてきた」と感じている。「もし本当に消費者のセキュリティを向上させたいなら、Microsoftと提携企業の間で信頼関係を築くべきだ。しかしMicrosoftが競争業者となっている現在、信頼関係など築けない。あまりにも対立が多すぎる」と同氏は言う。
SophosはMicrosoftの提携相手であり、複数の製品について同社と共同で作業している。Munford氏は、Microsoftが反競争的な行為に従事するつもりは一切ないと信じている。同氏によると、Microsoftの関心はセキュリティソフトではなくWindowsとOfficeを売ることにあるという。
「Microsoftはフェアプレーに対する意識が非常に高い。同社では、OSに対する取り組みにより不公平な利益を得ることのないように努めている」と同氏は言う。「Microsoftはセキュリティベンダーとオープンに対話している。結局のところMicrosoftはセキュリティベンダーの駆逐には関心がない」
実際にMicrosoftはセキュリティ業界の誰も害する意図はないと、アナリストのRaschke氏は言う。同社はセキュリティに対応せざるを得なかったのだという。「さもなければ同社の製品を軌道に乗せることができないためだ。セキュリティ問題は多くの場合、第1の阻害要因となっている」と同氏は述べている。
コンピュータのセキュリティはセキュリティソフトウェアの多様性と革新に依存していると、欧州委員会の広報担当者であるJonathan Todd氏は9月に入り、CNET News.comの取材に対し述べている。
「MicrosoftがVistaでセキュリティ機能を設計する際には、市場における現在の多様性や革新性をリスクにさらすべきではない。セキュリティ問題の対応に関し実績のある、評判の高いサードパーティのセキュリティベンダーが、対等な立場で競争することを阻害された場合に、このようなことが起きる可能性がある」(Todd氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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