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開発者の獲得を狙うウェブ企業--アマゾンがEC2サービスを始めた理由

2006/09/20 01:09
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 ほとんどの人たちはAmazon.comを最高のeコマースサイトだと思っているが、Dave Cotter氏の見方は少し違っている。彼は、Amazonのようなサイトを貴重なデータが集積されている場所だと思っており、そこからビジネスの種を見つけ出す。

 Cotter氏はソフトウェア企業BEA Systemsを2年前に退社し、プログラム可能なウェブサイトという発想をもとに新企業を立ち上げるアイデアをおし進めてきた。

 そしてGreg Harrison氏と共同でMpireを設立した。Mpireは、Amazon.com、eBay.com、Craigslistといったサイトの販売チャネルを利用して、一般ユーザーがオンラインで商品を売買できるようにするサイトだ。また、購入パターンを分析して、最適な購入価格を見つけ出すこともできる。

 ソフトウェアアプリケーションのオンライン化が進む中、Webサービスプロバイダー間で、Mpireのような企業のソフトウェア開発者を自社サイトに引き付ける(呼び込む)競争が激化している。AmazonなどのWebサービスプロバイダーは、自社サイトと連携してサービスを提供する新興のパートナー企業とアクティブなエコシステムを形成することで、経営を活性化することができる。サードパーティーの製品が自社サイトへのトラフィックを押し上げ、ひいては利益の向上につながるからだ。

 「企業の世界では、これまで、Microsoftの開発者向けプログラムが、BEA、IBM、Oracleなどの開発者向けプログラムと競争を繰り広げてきた」とMpireの最高販売責任者(CMO)Cotter氏は語る。「これからは、大手のインターネットサービスプロバイダー、つまりプラットフォームを提供する側が、自社のプラットフォームを利用したアプリケーションを開発してくれる新興企業を探すという図式に変わりつつある」(Cotter氏)

 オンライン小売り大手Amazonの子会社Amazon Web Servicesは、AmazonのデータセンターのCPU処理能力を開発者が利用できるようにするサービスのベータ版の提供を開始した。

 このサービスはElastic Compute Cloud(EC2)と呼ばれ、AmazonのSimple Storage Service(S3)、および、メッセージ、検索、eコマースといったその他のサービスと連携して動作する。各サービスはAPIを介して提供される。

 EC2のようなユーティリティコンピューティングサービスによって、Amazonは、IBM、Hewlett-Packard、Sun Microsystemsなど、コンピュータの処理能力を提供し使用量に応じて課金するホスティングサービスを展開しているハードウェア各社と競合することになる。

 現在登録者数18万人を抱えるAmazonの開発者向けプログラムは拡大を続けており、これまで企業内ソフトウェアを開発してきたプログラマーたちも獲得しようとしている。

 しかし、Amazonを始めとする大手eコマースサイトでは、プログラマーに特定のOSやデータベースを利用させるのではなく、サードパーティー製のアプリケーションを実行するためのプラットフォームとして自社のコンピューティングインフラを提供している。

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