eBaum's World--Heberger氏によると同サイトは黒字だという--にアクセスすると、バナーを含むさまざな広告を目にすることだろう。これらの広告のなかには、ページをスクロールしてもブラウザの枠内に表示され続けるものもある。ある映画の広告は、コンピュータのカーソルがその上を通ると、自動的に短い予告編を流し始めるようになっている。
YouTubeは、自社のサイトにアクセスするユーザーに広告を見せるための最適な方法を見つけあぐねている。
YouTube広報担当のJulie Supan氏は、同社がまだサイトに広告を掲載していないことに触れながら、「そのために時間がかかっている」と説明した。「これは新しい市場であるため、わが社が導入しようとしているこのモデルは、新しいモデルになるだろう」(Supan氏)
Supan氏は、YouTubeが企業各社にとって強力な販促ツールであることをすでに証明している点を強調した。YouTubeのサイトには、周辺機器メーカーのLogitechやレッドホットチリペッパーズなどのロックバンドがコマーシャルや音楽ビデオを出している。
YouTubeがどんなタイプの広告を選択しようと、一部のユーザーはそれに腹を立てるだろう、とSteinは言う。
「広告を掲載した途端に、YouTubeでのビデオ視聴は不快な経験になるだろう」とStein氏は言う。「YouTubeがなぜ最初から広告を含めていなかったのかと思う。視聴者が広告抜きのサイトに慣れてしまっているため、広告の導入は一種の賭けになる」(Stein氏)
また、不適切または明らかに不快な内容のビデオに広告が掲載されないという保証はない。
ほとんどのビデオアップロードサイトが、ポルノグラフィや法律に違反するビデオを禁じている。しかし、先ごろeBaum's Worldで公開されたビデオには、凍結した路上で複数の自動車が衝突するシーンが映っていた。そして、クルマが次々にぶつかり合うなかで表示されたバナー広告は、ブリジストンタイヤのものだった。
この種のコンテンツをタイヤ会社が求めるだろうか。
Hebergerは、時には広告主のメッセージやイメージにまったく合わないビデオが表示されることがあることを認めた。
「問題は、広告主がジレンマを抱えている点にある。つまり、彼らは18〜34歳のターゲット層に対する認知度を上げたいと考える一方で、これらのユーザーが面白いと思うものとはあまり関わりを持ちたくないのだ」(Heberger)
Stein氏によると、これらのビデオアップロードサイトでは、二の足を踏む広告主を引きつけるために、無害なビデオを集めた専用エリアを設けることになるとしたが、ただしこうした安全地帯はあまりにクリーンにしすぎると魅力を失ってしまうと付け加えた。
「今後、各ビデオサイトが安全地帯を設けるのを目にする可能性が高い。そうしたエリアには、ChevyやProctor & Gambleの広告が掲載されるだろう。しかし、YouTubeには疑わしい内容のコンテンツをすべて禁止にするとはいえない。そんなことをすれば、いずれ自らの存在理由を失うことになる」(Stein氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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