アップルコンピュータ誕生から30年--盛衰を振り返る - (page 4)

文:Ina Fried(CNET News.com)
編集校正:坂和敏(編集部)
2006年03月31日 08時00分

 iPodが携帯音楽プレイヤー市場を支配するなかで、競合他社は次のテクノロジーの潮流に乗って同社に対抗したいと考えている。Appleが音楽プレイヤー市場で確保しているシェアは揺らぎそうもないが、音楽が携帯電話やその他の携帯端末との結びつきを深めているなかで、そこに潜在的なチャンスを見出している者もいる。

 外部からの注目はほとんどがiPodとiTunesに集まっているが、Appleは再びMacに変更を加え、次世代の製品とするための準備を進めてきた。Jobs氏は、昨年6月にMacのCPUをIntelプロセッサに切り換えるという大きな変更を発表したが、この時同氏はこの移行の目的について、同社が現行世代のチップで経験している問題を解決するというよりも、次世代のMac開発のために必要な特定の機能を手に入れるためと説明していた。ただし、Jobs氏は具体的にどんな機能が必要かという点についてはほとんど手がかりを示さなかったが、これも特に驚くべきことではない。

 一般の目には、AppleとJobs氏は分かちがたく結びついているように見える。そして同氏がいないAppleの姿を想像するのも簡単ではない(ただし、同氏が2004年に癌で入院した際には、一部の人々は否応なく想像しなくてはならなかった)。また、一部にはカリスマ的魅力を持つJobs氏が、いずれDisneyのトップになるのではないかという声さえある。DisneyがPixar Animation Studios--Jobsの経営していたもう1つの有力企業を買収したからだ。

 Jobs氏のいないAppleなど考えられるだろうか。実のところ、1度はそうした事態に陥ったことがあった。しかし、再びそうした事態が起こるのはまだだいぶ先のことであってほしいと、Macの熱狂的なファンたちがそう願っていることはほぼ間違いない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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