FujiSankei Business i.
2008/08/11 10:46
フジテレビジョンとNTTは8日、北京五輪の番組制作に、通信速度が極めて速い電波「ミリ波」を用い、現場で撮影したハイビジョン映像を北京市内の国際放送センターへ遅延なく伝送する技術を導入したと発表した。ハイビジョンの欠点とされる映像伝送の遅れが制作段階でほとんどなくなり、スタジオと現場リポーターのかけ合いがスムーズに行えるという。すでに1日から運用している。
ハイビジョン映像は情報量が膨大なため、通常の無線伝送では電気信号を圧縮し、受信側で伸張して再生する。その演算処理が遅延の原因で、現場から放送局などへ中継する場合、従来の「マイクロ波」では0・5秒ほどの遅れが避けられなかった。
フジテレビとNTTは今回、マイクロ波よりも周波数が高い120ギガヘルツ帯のミリ波を北京市内での通信に導入。ハイビジョン映像の無圧縮伝送を実現し、この部分の遅れを解消した。
ミリ波は直進性が極めて高く到達距離が短いため、見通しの良い2地点間でないと通信が難しい。フジテレビは五輪メーン会場「鳥の巣」を背景にリポートする特設中継地点から、約1キロ離れた国際放送センターへ、ピンポイントに狙いを定めて電波を発射する。
ミリ波無圧縮伝送が商用放送に用いられるのは世界で初めて。両社は北京五輪の運用で実績を積み重ね、今後は日本国内の番組制作で本格運用を目指していく。
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