FujiSankei Business i.
2008/05/21 11:25
■融合サービス 個人にも導入
NTTドコモは、携帯電話を家庭の無線LAN経由でブロードバンド(高速大容量)回線に接続することにより、通話やデータ通信が割安になる「ホームエリア」サービスを6月にも開始することを明らかにした。このため携帯と無線LANの電波を使い分けられる新端末を発売する。
携帯と固定通信の融合サービスは、これまで企業向けに限って提供されてきたが、ドコモは個人向けサービスを他社に先駆けて導入し、利用者の囲い込みを進めるとともに電波の有効利用や混雑回避も図る考えだ。
新サービスは、携帯電話端末が自宅で無線LANの電波をキャッチした際に、通信回線を自動的に無線LAN側へ切り替え、光回線やADSLなどのブロードバンド回線を経由してドコモの回線網に接続する。音声通話はネットで伝送するIP電話方式を用いる。
最大のメリットは、通信料金が安くなること。ドコモは毎月定額のサービス料金を設定する代わりに、通話やネット接続の料金を大幅に引き下げる方針。データ通信の速度は携帯の毎秒数メガビットから、無線LANなら最大数十メガビットへ高まり、音楽や映像を携帯端末へより高速にダウンロードできる。将来は、外出先で携帯電話からネット経由で家庭のパソコンなどに接続し、蓄積してある音楽や映像を引き出せる利用方法も提供する。
ドコモにとっては、ホームエリアサービスの利用が進めば定額料金分の安定収入を見込めるほか、携帯の電波の混雑を回避できる利点がある。携帯電話各社は、料金引き下げ競争と、通信混雑緩和のための設備増強という背反する課題に直面しているが、同サービスは少ない費用で両方に対処できる方策といえる。
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