au、テレビ電話や動画メール、BCMCSによる情報配信などサービスを大幅拡大

 KDDIおよび沖縄セルラーは8月28日、au携帯電話向けのサービスを大幅に拡大すると発表した。「EV-DO Rev.A」や「BCMCS」を利用する通信サービスや情報配信サービスのほか、個人ポータルサイトやau携帯端末の画面や音の一括カスタマイズ、アドレス帳保管などのサービスが提供される。

 BCMCSを利用した一斉同時配信サービスとして、9月より「EZチャンネルプラス」と「EZニュースフラッシュ」の提供を開始する。EZチャンネルプラスは、決まった曜日の深夜から早朝にかけて自動的に一斉配信される映像番組。サービス開始時には、音楽番組「LISMO Channel」や毎日配信される情報番組「EZ TODAY'sウォッチプラス」など4番組を提供する。コンテンツの動画フォーマットには、圧縮効率の高い「H.264」が採用されている。

 EZチャンネルプラスの情報料は無料で、何番組登録しても月額315円の一律料金で利用できる。また、12月まで月額利用料金を無料にするキャンペーンも実施する。auでは、サービス提供各社と協力し、番組から着うたなどのコンテンツにアクセスしたり、地上波・CS放送などの既存メディアと連携した番組作りなどを検討することで、携帯電話ならではの広がりがある自主型放送メディアの確立を目指すとしている。

 EZニュースフラッシュは、最新のニュースや天気を待受画面に表示する情報料、通信料無料の情報配信サービス。選択した地域の天気のアイコンやテロップに流れる主要・芸能・スポーツなどのニュースが常時表示され、興味のある情報にはワンクリックで詳細情報にアクセスできる。占いやトピックス、災害伝言板の起動のお知らせなどの情報を受け取ることも可能だ。また、「お天気待受け画面」サービスもあわせて提供される。

 また、au携帯電話とパソコンの双方から情報料無料で利用できる個人ポータルサイト「au My Page」を9月中旬から提供する。このサービスは「EZメモリーポケット」や「DUOGATE」といった現状の各種EZwebサービスを統合、強化するもの。無料で100Mバイトのデータ保存が利用できるほか、ユーザーの好みに合わせてポータル画面のデザインやメニューをカスタマイズできる。なお、携帯電話から利用できる機能は機種によって異なる。

 W41SH、W43SAを対象に待受画面、メニュー画面、着信音など、携帯電話全体のインタフェースを好みのテーマに一括でカスタマイズできる新サービス「EZケータイアレンジ」も提供される。これまで個別にダウンロードしていたものを一括で入手できる上に、電池残量や電波状態のアイコンなどのカスタマイズも可能になる。サービス開始当初は「ハローキティ」や「機動戦士ガンダム」をはじめ、韓流スター、人気アイドル、ブランドロゴ、クリエーターデザインなどといったジャンルのコンテンツが27サイトから提供される予定だ。

 au携帯電話のアドレス帳データを、EZweb上の専用サーバに月額使用料無料で保存できる「アドレス帳預けて安心サービス」も9月中旬より提供される。携帯電話の紛失時・故障時などに便利なサービスだ。このサービスは、au携帯電話のアドレス帳画面のサブメニューから利用することができ、保存したデータを更新したり携帯電話に復元することができる。なお、メニューから利用できるのはW43H、W43CA、DRAPE、W47Tとなり、それ以外の「EZ WIN」「EZwebmulti」コース対応機種ではEZアプリを使用する。

 au携帯電話でメールの背景色、文字色、レイアウトを自由に変更したり、絵や写真で装飾できる「デコレーションメール」サービスも提供される。このサービスは、HTML形式に対応したメールを送受信できるというもので、パケット通信料のみで利用できる。専用サイトから画像をダウンロードすることもできる。デコレーションメールの送受信はW43H、W43CA、W43SA、DRAPE、W47Tの各機種が対応しており、今後は順次拡大していく予定だ。また、他社のHTMLメール対応機種への絵やアニメーション、写真といった画像送信も10月以降に対応していく予定だ。

 12月からは、テレビ電話サービスも開始される。このサービスでは、他の携帯キャリアの対応機種とテレビ電話で通話でき、auの対応機種同士では最大5人までの同時通話が可能な「グループテレビ電話サービス」を利用できる。このサービスは下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsの高速データ通信やパケットの遅延制御機能を備えたEV-DO Rev.Aを利用することで実現している。対応機種はDRAPEとW47Tで、今後順次拡大予定だという。なお、テレビ電話の通話料は、各契約プランごとの音声通話料の1.8倍となる。

 さらに、写真やキャラクターイラストなどの静止画像に音声を合成し、音声に合わせて唇や目の瞬きといった動きをつけ、まるで話をしているかのようなムービーを作成できるサービス「絵しゃべりメール」も提供する。作成したムービーをメールとして他キャリアの第3世代携帯電話に送信できるほか、auの対応機種で着ムービーとしても利用できる。情報量は月額105円で、W43SA、W47T、DRAPEで作成、メール送信できる。なお、対応機種は順次拡大予定だ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]