モトローラとエリクソン、中国3G市場での取り組みを強化

Dinesh C. Sharma(CNET News.com)2004年06月01日 10時35分

 ワイヤレス企業のMotorolaとEricssonが、中国で第3世代携帯電話3Gの市場を築こうとしている。

 Motorolaは米国時間5月28日、中国で無線データサービスを普及させることを目指して、新たにアプリケーション開発センターを設置すると発表した。同社は、地元の電気通信事業会社がアプリケーション開発業者と連携して営業やマーケティングを展開したり、品質管理や技術、物流サービスを提供するのをサポートする計画だという。

 世界の携帯電話会社各社は、容量の増加、提供エリア拡大、伝送速度2.4Mbpsの無線ブロードバンドといったサービスの実現に向け、データ通信が中心の3Gネットワークの構築に移行しつつある。データ通信を中心とするこのようなサービスは、低下が目立つ音声通話の売上を埋め合わせるものとしても期待が寄せられている。

 MotorolaのPCS北アジア部門コーポレートバイスプレジデントのPatrick Kungは声明を通して、「無線データのアプリケーションおよびコンテンツは、ユーザーに3Gを採用してもらう上で重要な要素となる」と述べている。

 欧州およびアジアの通信事業会社各社はずいぶん前からデータサービスを提供しており、米国の通信事業会社は巻き返しを図っているところだ。

 同じく28日、これとは別にEricssonが、China MobileのJiangsu Mobile Communicationと、GSM(Global System for Mobile Communication)およびGPRS(General Packet Radio Service)技術に関する提携を拡大することで合意し、5800万ドルの契約を結んだと発表した。Jiangsuは1200万人の顧客基盤を持つ。

 この契約の下、EricssonはJiangsuに、3Gへのスムーズな移行を図るための高速データ通信とマルチメディアサービスを提供する。また、開発やネットワークサポート、ネットワーク最適化、技術・管理トレーニングといったサービスの提供も行うという。この提携拡大プロジェクトは、今年末までに完了する見込み。

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