ノキア・ペンで携帯電話にメモ送信

 ノキアは、ちょっとしたメモや図などが書けるデジタルペンを開発した。作成したメモは、マルチメディア・メッセージング(MMS)経由で携帯電話に転送できる。

 ノキアが発表したデジタルペンSU-1Bは、特別に印刷されたノートパッドに併せて使用する。SU-1Bのデジタルインクで書かれたメモは、ブルートゥース接続で携帯電話に転送される。

 一見何の変哲もないこのノートパッドには、コマンド記号が印刷されており、デジタルペンがこの記号を感知する仕組みになっている。

 書き込まれたメモはGIFフォーマットで画像として保存され、マルチメディアメッセージが使用できるNokia 7650や 3650、あるいは任意の電子メールアドレスに送信できる。

 また、このデジタルペンはUSBインターフェースを備えたドッキングステーション経由でパソコンに接続でき、メモをコンピュータにアップロードすることも可能。またペン本体にも、A5サイズのテキスト100枚分が保存可能となっている。

 但し、メモに書きこんだ文字を、コンピュータで読み取り可能なテキストに変換するには、別途他社の販売する文字認識ソフトウェアパッケージを購入する必要があるという。

 ノキアのアジア・太平洋地区担当者によれば、このデジタルペンは香港で3月に発表されたが、出荷が始まるのは第三四半期になってからという。 また、同担当者によれば、価格も地域によって変わる見込み。

 デジタルインクの市場に進出しているのはノキアだけではない。ライバルのエリクソンも、同様のデジタルペンを2001年に発売。「チャットペン」と名づけられたこのペンは、手書きのメッセージをノキアのデジタルペンと同じく、ブルートゥース経由で携帯電話に送ることができる。ただ転送には、MMSではなくGRPS(汎用パケット無線システム)を使っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]