ドコモに第3.9世代携帯電話向け機器を納入するNECのモバイル戦略とは - (page 2)

エースラッシュ2007年12月14日 18時37分

 一方のWiMAXは、ラストワンマイルでの利用を想定した無線通信技術だ。現在では固定通信(FWA)系の「IEEE802.16-2004」だけでなく、ハンドオーバー機能などの追加で時速120km未満の移動に対応したモバイル系の「IEEE802.16e」(モバイルWiMAX)も策定されており、固定と移動の両面において活用が期待される。

 同社では、総務省北海道総合通信局による実証実験への参加、各種展示会での動態展示、モバイルWiMAX多摩川実験局の開局、台湾をはじめ世界各国でのトライアル実施、さらには台湾の大同電信からのモバイルWiMAXシステム(M-Taiwanプロジェクト)の受注など、積極的な取り組みを進めてきた。さらに今回、モバイルWiMAXを「PasoWings」として製品化しグローバル販売を開始している。これは、端末からアプリケーションまでEnd-to-Endソリューションを提供するというもので、世界15カ国以上でWiMAXの導入に向けたトライアルを実施予定だという。

 記者会見の会場では家庭に設置する超小型無線基地局「フェムトセル」の展示も行われた。こちらは、家庭引き込みのブロードバンド回線を通じて移動網に接続、共通インターフェイスにより屋外でも同一端末で同一サービスが利用可能になるというもの。家庭からのモバイルトラフィックを既存の3Gネットワークに引き込む「RAN Gateway Architecture」と、家庭からのモバイルトラフィックをIMSネットワークに引き込む「CN Gateway Architecture」での利用を想定している。なお、既にHSDPAには対応済みで、HSUPAにも対応を予定。将来的にはフェムトHGWネットワークによる、多種多様なサービスも実現したいという。

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