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2008年には基地局が自宅にやってくる--ソフトバンクモバイル、フェムトセルをデモ

2007/07/02 23:10
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 携帯電話が自宅でつながりにくいという悩みを抱えている人は、ソフトバンクモバイルに相談するといい。2008年春、自宅に基地局がやってくるかもしれない。

 ソフトバンクモバイルは7月2日、フェムトセルと呼ばれる小型の基地局を2008年春に市場導入する計画を明らかにした。ユーザーが自分で自宅に設置できるようにし、人口カバー率の向上を図るのが狙いだ。

 フェムトセルは、商用のブロードバンド回線を利用した小型基地局。ユーザーが自宅に設置すると携帯電話の電波環境が良くなりつながりやすくなるほか、携帯電話でもより高速なインターネット接続が可能になるとされている。

ソフトバンクモバイル取締役専務執行役員兼CTOの宮川潤一氏 宮川氏はADSLモデムにHDDを載せたかったがコスト面で見送ったといい「同じ過ちは繰り返さない」とフェムトセルのホームサーバ化に意欲を燃やした

 携帯電話キャリアにとっては屋内や山間地域などこれまで基地局が設置しにくかった場所にエリアを拡大できるほか、1つの基地局に集中していたトラフィックを分散できるため、よりデータ量の多いリッチサービスが展開しやすくなるメリットがある。ソフトバンクモバイル取締役専務執行役員兼CTOの宮川潤一氏によれば、トラフィックの8割は屋内からのアクセスだといい、フェムトセルを導入することで高い効果が見込めるという。

 ただし、フェムトセルにはいくつか課題がある。最も大きいのは制度上の問題だ。現在、基地局は1局ごとに設置のための免許申請が必要で、利用する回線も事業用のものに限られる。また、停電しても駆動し続けるよう無停電電源装置の設置が求められており、ユーザーが勝手に設置することもできない。また、自宅で使っているフェムトセルを郊外のホテルに持っていくといったように持ち運びすることも禁じられている。

 これらの問題を解決するため、ソフトバンクモバイルでは現在総務省と話し合いを進めている。「ソフトバンクは総務省と常にケンカしているようなイメージがあるかもしれないが、そんなニュアンスは全くない。世界の通信ベンダーに対して(HSDPAに対応した)仕様をきちんと固めているのは当社だけだ。総務省には『日本発のものを作るか世界で決まったものを採用するだけかどうかは総務省次第。法律の壁さえ取っ払ってくれればあとはうちがきちんとやる』と話してある」(宮川氏)

 このほか、価格が高いという問題もある。新しい製品のため、チップセットだけで100ドル近くする。フェムトセル本体は「市場では5万円から10万円すると言われる」(宮川氏)というほどだ。しかし、この価格では普及が見込めないことから、ソフトバンクモバイルでは「まずはこちらからお願いして置いてもらう。値段は無料が望ましいが、将来的に2万円程度を狙っている」とのことだ。

 ソフトバンクではADSLモデムを無料で配布してYahoo! BBを広めた実績がある。同じようにフェムトセルもまずは無料でユーザーに配りたい考えだ。ただし、ソフトバンクモバイルの加入者が必ずしもYahoo! BBユーザーとは限らないため、ADSLモデムとは別の端末として提供する。

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