日本テレコムなど、2GHz帯の広域無線ブロードバンド・アクセス実験を拡張

 日本テレコム、東北大学 電気通信研究所附属21世紀情報通信研究開発センター(IT-21センター)、宮城県は7月20日、広域ワイヤレス・ブロードバンド・アクセス実験「ワイドスポット」を拡張すると発表した。

 この実験は、2005年7月より実施している2GHz帯周波数の実験局免許による広域ワイヤレス・ブロードバンド・アクセス実験。これまではフェーズ1としてJR仙台駅西側の東北大学電気通信研究所周辺で行われていたが、7月18日に宮城県庁およびJR仙台駅に隣接する日本テレコムの宮城センターの追加基地局2局について、日本テレコムが総務省から2GHz帯周波数の実験局免許を取得したことから、フェーズ2として仙台駅西側のビジネス街まで拡張する。

 無線方式にはフラッシュOFDM方式を採用し、下り2.1GHz、上り1.9GHzの周波数帯を使用する。基地局から半径約1.5km内の見通し外を含むエリアをサービスエリアとし、最大伝送速度は下りで約3.2Mbps、上りで約900Kbpsを実現する。実験では、実験周波数を用いた無線伝搬特性の検証として、ブロードバンド無線インターネット接続のハンドオーバー性能、ホームページアクセス、ビデオストリーミング、IP電話の検証などを実施する。

 日本テレコムでは今後、この共同実験を通じて、ハンドオーバー性能やシステム間ローミングを中心に検証を行うことで、無線LANサービス(IEEE802.11b/g/a/n)と相互補完するユビキタスネットワークサービスを実現するための研究開発を続けていく予定だとしている。

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