「月額300円で話し放題」--ボーダフォン、特定の相手との通話定額サービス

永井美智子(編集部)2005年10月11日 11時48分

 ボーダフォンは10月11日、特定の相手との通話とメールの送受信が月額315円の定額になる新サービス「LOVE定額」を発表した。11月1日より開始する。

 ボーダフォンの契約者1件をあらかじめ指定することで、その相手先との通話とメールの通信料金が無料となる。テレビ電話も2006年5月までは無料で、6月からは通信料金が半額となる。

「今後は攻勢に転じる」と意気込むボーダフォンの野副氏

 ボーダフォン執行役副社長コンシューマー事業統括本部長の野副正行氏は、「6月から始めた月額1050円からの定額制サービス『デュアルパケット定額』は50〜60代の男性に特に好評で、メールの送受信が定額になる『メール定額』は女性に人気がある。いずれもわかりやすい料金体系だと評価されており、6月から契約者数が純増に転じている」と定額制の導入がユーザーから支持されていると紹介。今回の新しい定額制サービスにより、契約者数の増加と既存顧客の維持を狙う。

 「とくにクリスマスや年末年始は我々にとって重要な商戦だ。この新サービスで他社をリードしたい」(野副氏)

 音声の定額サービスは、PHSサービスを提供するウィルコムが月額2900円で5月から提供を始めている(関連記事)。ウィルコムの場合、同社の契約者同士ならよく、相手先の件数に制限はない。この定額制サービスが好調で、ウィルコムは5月から契約者数が純増に転じた。

 ボーダフォンは11月に家族間の通話も定額にするサービス「家族通話定額」も月額315円で提供する予定で、この2つの音声通話定額サービスにより、シェアの巻き返しを狙う。なお、ボーダフォンの契約者数は9月末で前月比3300件増の1499万1500件で、シェアは17.4%となっている。

 新サービスは実質的に料金の割り引きとなるが、業績への影響については「利用量が増えることで他のサービスに好影響が出ると見ている。新規ユーザーが増えるだけでなく、これまで利用量の少なかったユーザーの底上げにつながるのではないか」と期待を寄せた。

 発表会の会場ではキャンペーンキャラクターであるV6の岡田准一さんが登場し、「1日1時間通話すると月額7万5600円もかかるが、LOVE定額なら月額315円ですむ。これからクリスマスも来るので、大切な人と愛を深めるためにもぜひLOVE定額を使って欲しい」と呼びかけた。

月額315円をアピールするLOVE定額のキャンペーン用パネル。キャラクターの岡田准一さんは「大切な人はいる。その人とLOVE定額を使いたい」とコメントしていた

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