NECエレクトロニクス、DSP内蔵の携帯電話向けプロセッサを発売

ニューズフロント2005年02月10日 15時53分

 NECエレクトロニクスは2月10日、携帯電話向けアプリケーションプロセッサμPD77540(愛称はMP100)を汎用品として販売開始した。300万画素対応のカメラ信号処理ハードウェアと液晶ディスプレイ(LCD)インターフェースに加え、マルチメディア処理に適したデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を内蔵する。サンプル品の税込み価格は5000円。当年度中に月産50万個の量産体制を整える計画。

 MP100の開発は、カシオ日立モバイルコミュニケーションズと共同で行った。すでに販売されている携帯電話(日立製作所のW22H、カシオ計算機のW21CA)に搭載されている。主な特徴は以下の通り。

  • マルチメディア処理に適したDSPを搭載:
    MPEG-4形式の動画処理、静止画処理、音声コーデック処理などを、携帯電話のハードウェアを変更せず実現できる
  • カメラ用信号処理ハードウェアを内蔵:
    最大300万画素の画像データを撮影、表示できる。カメラメーカーに依頼することなく、画質調整や動画処理機能の開発も独自に行える。NECエレクトロニクスは、画質調整のための開発を一括して請け負う体制も用意する
  • 処理に必要なメモリを内蔵:
    各種処理を行うためのDRAMと、プログラムなどを保存するフラッシュメモリを内蔵する。メモリを別途取り付ける場合に比べ、実装面積を50%削減できる

NECエレクトロニクス

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