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次世代無線技術UWBの規格争いが泥沼化---MBOA、5月に独自仕様を発表へ

2004/01/27 19:05
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 ウルトラワイドバンド(UWB)と呼ばれる新しい無線技術の規格争いが泥沼化しそうだ。MultiBand OFDM Alliance(MBOA)は1月27日、都内で会見を行い、UWBの独自仕様の開発を進めると発表した。これはInstitute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)の認可を待たずに行われるもの。5月にバージョン1.0を公開し、2005年に同仕様を採用した製品を出荷する。

 UWBは100Mbps以上の速度で通信可能な無線技術として期待されている。これはライバルとなるBluetoothよりもはるかに高速だ。また、低い消費電力で利用できることから、家電や携帯端末での利用に対して期待が高まっている。

 現在、UWBの規格はIEEEで標準化が進められている。しかし、Motorolaなどのグループと、IntelやTexas Instrumentsなど50社以上が参加するMBOAがそれぞれ自分たちの仕様を標準化させようと画策しており、議論が進んでいないのが現状だ。

Texas Instrumentsのヨーラム・ソロモン氏

 MBOAはこうした状況に見切りをつけて独自仕様の開発を進め、デファクトスタンダードとして確立する考え。Texas Instruments コネクティビティグループ コンシューマ・ネットワーキング・ビジネスユニット ジェネラル・マネージャのヨーラム・ソロモン氏によると、MBOAでは2004年第1四半期中にSIG(Special Interest Group:特別利益団体)を正式に結成する予定という。ただし、5月にバージョン1.0を公開するべく、すでに開発は進めているとのことだ。その後2004年第4四半期にシリコンサンプルを出荷、2005年第1四半期に統合モジュールを発表し、2005年第2四半期にはMultiBand OFDM方式の最終製品を出したいとしている。最初の製品はPCもしくはその周辺機器といい、その後家電や携帯端末が登場すると見られている。

 バージョン1.0のスペックは、速度が110Mbpsの場合は通信距離が11mに、200Mbpsの場合は同6mに、480Mbpsの場合は同3mになる見込み。消費電力は250mW以下に抑えるという。

 MBOAでは独自仕様の採用に向けたIEEEでの活動も継続する。IEEEのUWBタスクグループにおいて、可決に必要な75%の賛同を得られ次第、MBOAの仕様をIEEEに還元する。なお、現在の賛同者は60%強にとどまっている。

 また、相互運用性を確保するために、無線を使った近距離ネットワークにおけるマルチメディア通信の相互接続性を推進するWiMediaや米国の家電製品に関する業界団体CEAなどの作業グループと協調して作業を進める方針としている。

 MBOAには日本企業も参加しており、その中には松下電器産業、三菱電機、富士通、NECなどがある。

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