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TI、DSP製品をアップグレード

2004/01/20 18:46
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 Texas Instrumensts(TI)は今週、1GHzで動作可能なDSP(Digital Signal Processor)を発表する予定だ。新しい製品は、携帯電話の基地局、映像製作機器などへのチップ供給でトップシェアを誇る同社の地位を維持するのに役立つだろう。

 DSP製品群における720MHzから1GHzへのクロック数増加は、全体のパフォーマンスを40%あまりアップするだけでなく、装置メーカーに対してさらに大きな柔軟性も提供できると、TIでアドバンストDSPアーキテクチャ部門のマネージャを務めるRay Simarは述べている。

 DSPは、簡単に説明すると、データを圧縮して帯域幅を節約するもの。音や光のような現実世界のアナログデータは、まずADコンバータと呼ばれるチップで、デジタル形式に変換される。その次ぎに、プロセッサは特定の機器が一度に処理可能なデジタルパケット数の最大化を試みる。

 例えば、今回発表される1GHzの新DSPの1つは、一度に55のGSM(Global System for Mobile Communications)チャネルを処理できる。600MHzで動作する初期のTI製DSPでは、35チャネルしか扱うことができなかった(2001年ごろに発表されたチップでは、わずか16チャネルだった)。

 その結果、携帯電話設備メーカーは、無線基地局への組み込みにおいて、チップの数を減らしても従来と同様の機能を実現できるほか、処理する通話の数を増やせると、TIでは説明している。これは、コスト削減のほか、重要な課題として挙がっている消費電力の低減にもつながる。

 映像製作機器の分野では、同社製DSPの使用により、より多くのストリーミング映像を同時に圧縮から復元したり、より高精細な画像が提供できるようになると、同社では説明する。火星探査機「Spirit」向けに画像センサーを製作したDalsaは、デジタルビデオカメラの中にTI製のDSPを採用している。

 IntelがPCプロセッサ業界を支配する一方で、TIはDSP界のトップに君臨していると、DSPビジネスを調査するBDTIのアナリスト、Jeff Bierはいう。TIは競合他社よりもチップの販売数が多いだけでなく、自社製品に関連したソフトウェアや研究環境の構築も行っている。将来エンジニアとなる学生が大学でDSPについて学ぶ時には、一般にTIの技術について学んでいると、複数の情報筋が語っている。

 「携帯電話の分野でも、通信設備の分野でも、TIは非常に大きな存在だ」とBier。「TIにはとても恵まれた開発環境があるため、他社にとってTIと競争するのはたいへんだ。同社は大学の研究室に入り込み、自らが必要するあらゆるソフトウェアや実験機器を確実に手に入れている」(Bier)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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