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「2004年、FOMAは1000万台突破もありうる」---IDC Japanアナリストが予測

2003/11/20 21:32
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 「2004年のFOMAの契約台数は、1000万も行けない数字ではない」---IDC Japanコミュニケーションズ シニアマーケットアナリストの木村融人氏は11月20日、携帯電話の世界市場と国内市場に関する分析を行うと共に、カメラ付携帯電話の今後とFOMAの市場予測を紹介した。

 2003年の国内の携帯電話について木村氏は、NTTドコモを中心にメガピクセルカメラ付の携帯電話が市場を牽引したと語る。特にドコモが発売した505iシリーズは、話題性とともにラインナップを充実させ、実勢価格を3万円前後に抑えたことが功を奏した。505iシリーズのうちNECと松下電器産業の製品はメガピクセルカメラを搭載していなかったが、「次の505isシリーズでは全てメガピクセルだから、という雰囲気作りがうまかった」(木村氏)という。

 2004年もカメラ付携帯電話はひきつづき市場を牽引するのだろうか。シャープが505isシリーズで200万画素カメラ付携帯電話を発売するなど、今後は200万画素が主流になると見られるが、木村氏は「200万画素が市場を牽引するには限界がある」と語る。その主な要因はコストだ。レンズだけでなく、オートフォーカス機能やズーム機能などが要求されるようになり、「1万円以上は価格が跳ね上がる」と木村氏は指摘する。「200万画素に行くのが正しいのか見直す時期にある」(木村氏)

FOMAの価格とラインナップの問題が解消

IDC Japanコミュニケーションズ シニアマーケットアナリスト、木村融人氏

 一方FOMAの今後については、加入者数が順調に拡大する見込みだと語る。今までFOMAは価格の高さとラインナップの少なさが問題となっていたが、徐々に解決しつつあるというのだ。今後はドコモに端末を納入しているメーカー全てがFOMA端末を製造すると木村氏は見ており、ラインナップの問題は解決するという。価格についても、「実はFOMAは現在店頭において2万円以下で売られており、50xシリーズより安い」(木村氏)という。

 FOMAは今後製造の遅れやトラブルの発生などもありうるため、正確な数字を断定することはできないとしながらも、2004年の第4四半期にはFOMAが出荷台数全体の30%を占める可能性があるとした。

 「FOMAの市場が立ち上がることは日本の端末メーカーやキャリアがW-CDMAで海外に勝負できる土俵ができるということ。第3世代携帯電話(3G)にとって2004年は重要な年になるのではないか」(木村氏)

カメラ付携帯電話は世界の市場を牽引するか

 木村氏は2003年の世界携帯電話市場についても紹介した。世界全体を通じて、2003年は非常に好調な一年であったという。「世界の全地域で二重丸と言っていい」(木村氏)。インドや中国、ロシアなどの地域で新規需要が盛んだったほか、カメラ付携帯電話へのシフトが需要を喚起しているという。

 カメラ付携帯電話は今後、カメラモジュールのCCDやCMOSが供給不足になると言われている。この点について木村氏は、「モジュールベースでの生産能力はある。ただ、供給のミスマッチによって製品が出せない状態になっている」と説明する。木村氏によると、2003年第4四半期におけるカメラモジュールの供給能力は月間1500万個、2004年第2四半期には月間2000万個に達するという。2004年にはカメラ付携帯電話の出荷台数が約2億台になると見られていることから、生産能力の面で問題はないとの見方を示した。

 むしろ問題は需要サイドにあると木村氏は指摘する。木村氏は海外市場でデジタルカメラ市場が急成長していること、カメラ付携帯電話の価格が高いことから、カメラ付携帯電話が市場を牽引するという意見に否定的だ。

 海外では現在、デジタルカメラの普及が急速に進んでいる。木村氏によると欧米では今年に入ってすでに1000万台以上が出荷されており、70%は300万画素の画質を持つという。この画質に慣れたユーザーが、携帯電話に付属したカメラの画質で満足するかというのが木村氏の疑問だ。

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