Wi-Fi対応端末の機能強化を狙うPalm

 携帯端末でシェアトップを走るPalmは、同社のWi-Fi対応製品をさらにアピールするため、ソフトウェア開発者と共同で各種戦略を展開し始めた。

 Palmは5月29日、Wi-Fi対応モデルのTungsten Cシリーズにおいて、より多くのサービスを利用可能にするため数社とパートナーシップを組んだと発表した。同製品にインターネット電話機能を組み込むとともに、セキュリティ機能ならびにWi-Fi対応ホットスポットを探知できる機能を提供する計画だ。

 Tungsten Cは、Palm初のWi-Fi機能内蔵製品となる。Intelの400MHzのXScaleプロセッサのほか、64MBのメモリ、組み込み型キーボード、320×320の解像度を持つ半透過型液晶ディスプレイなども搭載する。

 PalmはVL Inc.と共同で、同社のGphoneソフトウェアを6月にもTungsten C上で利用可能にする。Gphoneを使うことで、Tungsten CユーザーはWi-Fiネットワークを介して電話機能が利用できるようになる。

 またPalmはWayportやWiFinderと共同で、ユーザーがホットスポットを検知したりアクセスがより容易に行えるような仕組みづくりにも取り組む。Wayportが提供するのは、30日間無料のホットスポットのトライアルサービスで、主な利用可能エリアはホテルや空港などとなっている。一方のWiFinderが提供するのは、北米、南米、欧州、アフリア、アジア、オーストラリアなどの地域で5443カ所以上ある公共のホットスポットの所在を記したディレクトリサービスだ。

 Palmはホットスポットの利便性向上と同時に、セキュリティが重要であるとも述べている。2003年夏の終わりまでに同社はMeetinghouse Data Communicationsと共同で、同社の無線LAN用ソフトウェアAegisをTungsten C上で利用可能にする。Aegisは、Cisco SystemsのLEAP(Lightweight Extensible Authentication Protocol)というアクセスポイントとクライアント間で認証を行うプロトコルをサポートしている。さらには、Tungsten CでVPNクライアントもサポートされる予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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