カスピアン、プロケットの新興勢が、シスコ、ジュニパーに挑戦状

 新興企業のCaspian Networksは米国時間4月9日、同社初の製品となるルータを発表した席で、「わが社は、長い間市場をリードしてきたCisco SystemsとJuniper Networksの両社にとって、強力な競争相手になる」と語った。さらに、別の新興企業Procket Networksも、この市場に参戦した。

 CaspianのProduct marketing directorであるDallas Kachanによると、同社の発表したApeiroは、価格が12万ドルで、グローバルにサービスを展開する通信企業--AT&T、Sprint、British Telecom、そして日本のNTTなどが保有するようなネットワークのなかで、その中核を担う新世代のルータだという。

 主要な通信企業が現在使用しているルータの多くは、ネットワーク上を流れる情報を、中身の違いに関係なく、ただ到着順に処理していく、「とても民主的」な処理スタイルをとっている。それに対して、Aperioを使えば、重要な情報を含むトラフィックは、その重要度の高さに応じて優先的な扱いを受けることも可能になるとKachanは語った。

 2億6200万ドルの資金をベンチャーキャピタルから集め、今回ハイエンドのルータ市場に参入したCaspianだが、資金面からいえば、さらに上を行くライバル企業がある。 2億7200万ドルの資金を得たProcket Networksがそれで、同社は業界初となるテラビット・ルータ--既存のルータと比べて10倍の処理速度を誇ると同社が謳う製品の受注を、同じ水曜日に開始した。なお、価格は6万5000ドルから23万5000ドルで、Caspian製品と同様、主要通信企業を顧客に見込んでいる。

 ProcketとCaspianの両社とも、ライバルのCiscoやJuniperの製品と比べて、自社のルータは価格が安く、その違いは最大で60パーセントにもなると主張。「かなりの価格低下を実現した」とCaspianのKachanはいう。今後この4社が、14億ドルの規模を持つルータ市場の覇権を狙って、互いに凌ぎを削ることになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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