2020年のモバイルライフを予想するコンテスト--高校生など受賞

岡本洋太郎(朝日新聞社企画事業本部)2010年09月27日 06時00分

 「2020年のモバイルライフ」をテーマに、10年後の生活で携帯電話やスマートフォンなどの携帯型端末がどのように役立っているかを想像してもらうアイデアコンテストの入賞作が決まり、9月24日に岐阜県大垣市で表彰式が開かれた。

 このコンテストは、岐阜県が2009年7月からiPhoneアプリを開発する人材の育成や交流に取り組んでいる「GIFU・iPhoneプロジェクト」の1周年を記念し、同県が初めて開いた。

 8月1日〜9月6日にアイデアを募ったところ、全国から計403点の応募があった。審査員の赤松正行氏(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー教授)、鹿野護氏(ワウ株式会社ビジュアル・アートディレクター)、佐竹輝美氏(株式会社デリカスイト スイテック事業部長)、嶋聡氏(ソフトバンク株式会社社長室長)、森川幸人氏(株式会社ムームー代表取締役社長)の5人がそれぞれ1点を入賞作として選定し、5人に副賞のiPad(Wi-Fiモデル/16GB)を贈った。

  • 手製のアプリを使って表彰状をiPadの画面に映し出し、今井友美さんに手渡す赤松正行氏

    岐阜県大垣市のドリームコア・コレクティブ

 赤松賞に選ばれたのは、岐阜県の高校3年生、今井友美さんの「腕時計型農場」。今井さんは「農家で働く人が時計で(遠くにいても農家の様子を)確認できれば旅行にも出かけられる」と発想の意図を説明した。

 鹿野賞に決まった、愛知県小牧市の伊東正人さん(53歳)の「SMART FARMING Mobile端末による農業スタイル革命」も今井さんの「腕時計型農場」に似たコンセプト。伊東さんは「IT産業の1%の情熱を第1次産業に向ければ革新が起こる。それを促す檄文を送った」と語った。

 嶋賞は、岐阜市の専門学校生、早矢仕佳花さん(18歳)の「ペット型携帯」に贈られた。「ペットのように、いつでもそばにいてほしい。携帯をよくなくすので、なくしたら教えてくれる携帯があればと考えた」と早矢仕さん。

 森川賞は、名古屋市緑区の都竹欣徳さん(29歳)の「Theリモート握手〜近くにいれなくてゴメン〜」。通信中に端末を手にすると、手をつないでいるような感覚が得られる機能を考えた。森川氏は「(ネットやモバイルが発展した半面)コミュニケーションの温度が下がってきているのを10年後には何とかしなければならない」と語り、その課題に対応する都竹さんのアイデアを高く評価した。

 また、佐竹賞には、大垣市の栗田弥生さん(44歳)の「ピッタリサイズが選べます!!」が選ばれた。服の寸法や生地などの情報に基づき、実際に服を着たようにリアルに映像化してくれるアプリを思い描いた。栗田さんは「10年後に本当にこうなっているとうれしい」とあいさつした。

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