Facebookは米国時間7月23日に声明を出し、同社の84%を所有する権利があると主張するある男性による訴訟は、おそらく「捏造された」契約書を基にしていると述べた。係争中の訴訟について語りたがらない企業からの今回の強い否定は異例といえる。
Facebookの弁護士は当初、同社の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が2003年、原告であるニューヨーク在住のPaul Ceglia氏と「The Face Book」というものの構築を支援するために契約を交わしていたことがあるかどうか「確認できていない」と述べていた。その契約に基づいて、Ceglia氏は、自身にFacebookの現在の株式の84%を保有する権利があると主張している。Ceglia氏が提示した文書によると、契約書にZuckerberg氏の署名と見られるものが確かにあるという。話題を集めた21日夜の「ABC World News」のインタビューにおいてZuckerberg氏は、「彼らにFacebookの何らかの所有権があると記載された契約書に署名していないことは、双方で確認していたはずだと思う」と述べた。
Facebookによる今回の正式な声明は、同氏の主張を支持した上に、さらに踏み込んで、同社はその契約書がおそらくでっち上げだと考えていると述べた。
「Mark(Zuckerberg氏)は、Ceglia氏の主張はばかげているとはっきり述べており、われわれは契約書が捏造されたものではないのかと強く疑っている」と、もともとはABC Newsに提供されたFacebookの声明には説明されている。ABC Newsは23日に、インタビューを放映した。「しかし、われわれは契約書の元本をまだ見ていない(裁判所を含め、誰もまだ目にしていない)。したがってわれわれは、解釈の余地がなく議論の余地もない事柄を対象にしていることになる。Markが、存在しなかった企業やまだその時点では考案していなかったアイデアに対し、関心を抱くことができたはずはなく、できたとしても、もう時効を迎えている」(Facebook声明)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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