サムスンの第3四半期決算、モバイル部門は96%減益--「Galaxy Note7」発火問題が響く

Chris Duckett (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2016年10月28日 14時15分

 サムスン電子の第3四半期決算(9月30日締め)では、モバイルおよびIT部門の売上高が減少したことで、営業利益が前年同期から2兆2000億ウォン減少した。


提供:Samsung

 全体として、サムスンが発表した同四半期の売上高は前年同期比7%減の47兆8000億ウォンで、営業利益は同30%減の5兆2000億ウォンだった。第2四半期決算と比較すると落ち込みはさらに顕著で、全体の利益は第2四半期に計上した8兆1000億ウォンから3兆ウォン近く減少した。

 モバイル部門の利益は1000億ウォンで、前年同期の2兆4000億ウォンから96%減少し、前四半期に計上した同部門の利益4兆3200億ウォンからは98%減少した。

 バッテリの発火を引き起こした「Galaxy Note7」のリコールを受けて、モバイル部門の大幅な減益は予想されていた。

 サムスンは以前、Note7による損失が、第3四半期は2兆6000億ウォン、第4四半期は2兆3000億~2兆7000億ウォン、2017年第1四半期は1兆ウォンになると述べていた。

 サムスンは、2017年に予定している新しい主力端末の発売と、今も続いている「Samsung Pay」の提供拡大によって、状況は好転すると見ているという。同社のネットワーク事業は、LTE機器の販売を背景に黒字の継続を見込んでいる。

 サムスンは現地時間10月26日、韓国の通信事業者KTとともに「エンドツーエンドの5G技術」の実証実験を完了したと発表している。

 半導体とディスプレイパネルを扱うデバイスソリューション部門の営業利益は、前年同期から2600億ウォン減少して4兆4000億ウォンとなった。半導体の売上高は3%増加したが、ディスプレイパネル事業は6%減少した。

 サムスンは、増収要因としてモバイルおよびサーバメモリ製品に対する需要を挙げ、次の四半期もNAND製品への取り組みを続ける計画だと述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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