アップル、従業員の多様性レポートを公開--「進歩」を強調も構成はほぼ変わらず

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年08月17日 11時27分

 Appleは過去1年で、これまでのどの年よりも多くの女性やマイノリティを採用し、従業員の多様性向上に向けて前進したと述べているが、同社の人種および民族の構成は2014年からほとんど変化していない。

 Appleが米国時間8月13日に公開した多様性に関する年次レポートによると、同社が過去12カ月間に採用した従業員のうち、女性は全世界で前年比65%増加し、米国内では黒人が同50%、ヒスパニック系は同66%増加。つまり、11万人の従業員を抱える同社は、全世界で女性1万1000人、米国内では黒人2200人とヒスパニック系2700人を採用したことになるという。

 Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、レポートに寄せた書簡の中で次のように述べている。「これは、1年間に採用したマイノリティーの従業員数が最多だったことを表している。さらに、2015年の最初の6カ月間で、米国で採用した人の50%近くは女性、黒人、ヒスパニック、またはネイティブアメリカンだ」

 ただし、これらの雇用はAppleの人種および性別構成をほとんど変えておらず、同社では依然として白人男性が圧倒的多数を占めている。2014年のレポートと比べると、Appleの女性従業員の比率は1ポイント増加して31%になった。白人の従業員比率が55%から54%に減少する一方で、アジア人の割合は2014年の15%から2015年には18%に増加した。ヒスパニック系の従業員の割合は11%で変わらず、黒人の割合は2014年の7%から2015年には8%に増加した。

 Cook氏は次のように述べている。「このページを読んで当社の進歩を見て取る人もいれば、まだどれほど改善の余地があるかを認識する人もいるだろう。われわれは両方の見方をしている」


提供:Apple

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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