Twitter、最新の透明性レポートを公開--米国、トルコ、ロシアの開示要請が増加

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年02月10日 09時08分

 Twitterが最新の透明性レポートを公表した。同社は米国、トルコ、ロシアからのユーザー情報の開示要請件数が2014年下半期に大幅に増加したと指摘している。

 Twitterが政府から受けたユーザー情報の開示要請件数は、同期間に全体で40%増加し、2871件の個別要請があったと、同社が米国時間2月9日に報告した。

 最も要請件数が多かったのは今回も米国で、約3300件のアカウントに対して1622件の要請があった。米国内の要請は2014年上半期と比べて29%増加したが、Twitterがそれらの要請に応じた件数は8%の増加にとどまった。これまでTwitterにユーザー情報の開示を要請したことのなかったロシアからは、同じ時期に108件の情報開示要請を受けた。トルコからの要請は前期より150%以上増加し356件だった。Twitterによると、同社はロシアとトルコのいずれにも、情報提供の要請に応じていないという。

 多くの企業がこうしたデータの公表を開始したのは、米政府が複数の人気ウェブサイト上のユーザー情報に積極的にアクセスしていることを2013年に米国家安全保障局(NSA)の元契約職員であるEdward Snowden氏が暴露して以降のことだ。Twitterは、2012年から透明性レポートを作成している。

 Twitterが公開した報告書には、世界各国の政府から受けたアカウント情報の開示要請が含まれている。同社によると、そのほとんどは犯罪捜査に関わるものだという。同社はさらに、政府以外からの情報開示要請も初めて盛り込んだ。これらは、法的手続きを経て同社に提出されたものだ。

 ただし、Twitterが公表したあらゆる情報にもかかわらず、依然として足りない項目が1つある。それは、極秘監視要請だ。Twitterは2014年、米政府を相手取り、監視に関する情報を開示する権利を求める訴訟を起こしているが、これまでのところ同社はその権利を勝ち取っていない。

Twitterユーザーに関する情報の開示を求める国の数は増加している。
Twitterユーザーに関する情報の開示を求める国の数は増加している。
提供:Twitter

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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