ソフトバンクとアリババ、中国タクシー配車アプリ大手に出資へ

 中国の大手タクシー配車アプリを提供するTravice(クアイディ)、SoftBank Internet and Media、Alibaba Group Holding Limitedの3社は、ソフトバンクグループが中心となり、Alibaba、米ヘッジファンド運用大手のタイガー・グローバルの3社が、クアイディに対して総額6億ドル(約708億円)を出資することで合意したと発表した。

 クアイディは2012年に創業。位置情報システムと決済システムを組み合わせることで利便性を高めたサービスを提供し、現在は香港を含む中国300都市以上で普通車から高級車まで合計100万台以上の車両を配備している。北京に拠点を持つ調査会社がまとめた2014年11月のデータによると、中国国内のタクシー配車アプリ市場におけるクアイディのシェアは54.4%と高く、中国最大級のタクシー配車アプリ提供者へと急速に成長している。

 今回の出資合意について、クアイディCEOのチュワンウェイ・ルー氏は、「今回のパートナーシップにより、今後市場におけるわれわれのプレゼンスを高めていきたい。また、さらなるサービス拡充を目指すとともに国内の交通手段をこれからも継続して改善していきたい」とコメントしている。

 またソフトバンクのバイスチェアマンで、SoftBank Internet and Media CEOのニケシュ・アローラ氏は、「2年という短期間で、クアイディは中国でのタクシー配車アプリ業界において最も有力な事業者となり、今後もその経営陣の優れたビジョンとリーダーシップにより多くのユーザーに支持されていくと確信している」と期待を寄せている。

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